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■ ブルーマンデーの予防の為のひとり日曜日のすすめ | 2007. 8. 6 |
今夜は読みかけの小説を持ってこなかったので、ホテルで一人この文章を作っている。 台風一過。いかにも爽やかな風の心地よい夏の日曜日の午後。 こんな良い日和は、日本でも滅多に無い。 「ハワイアンサマー」 勝手に名づけている。 キラギラでない陽光。 ムシムシでない空気。 そして、優しく人々の衣服や木々の緑をそよがせる風。 時間が止まって欲しいとさえ思う。 こんな日は、ロードサイドかシーサイドのレストランかカフェで、ロングタンブラーに冷えたビールを めいっぱい満たして、少しずつ飲む。 余談ですけど、以前テレビの特集で、作家の北杜夫氏がまるでアル中みたいに、ビールグラスを手放さないのが可愛かったですネ。 とても美味しそうだった。 時々取材スタッフに飲みすぎをたしなめられていたそうな。それがまた可愛かった。 氏の傑作旅行記「どくとるマンボウ航海記」は抱腹絶倒。まさにユーモア小説の金字塔。気分がとても明るくなる。 そして、甘い甘い記憶にひたる。それは一人きりの長いバイクツーリング。一人で見た映画。 甘い記憶だと言っても、男女のロマンチックなものばかりとは限らない。 もともと、一人で遊ぶのは好きだ。 一人でレストラン 一人でスナック 一人で映画 一人でドライブ 一人でバイク 一人で旅 気に入った本と気に入った音楽と、快調なカラダと、晴れやかな気分さえあれば、一人での行動は最高だ。 何しろ、めちゃくちゃ自由だ。テレビも新聞もラジオもつけないで、部屋で読書三昧。 ケータイ電話さえ、仕事以外は滅多にかけない、出ない。メールなんてモッテノホカ。 軽い「引き込もり」と言えるかも知れない。 時々、知り合いの店など行こうものならヘトヘトに疲れる。 何故か気を使うからだ。色々話を聞かされる。 「ウンウン。」「へ〜、そう」と聞きながら仕事しているみたいな気分になる。 仕事なら、多少こちらがリードできるけれど、知り合いの飲食店だと一方的に聞かされるし、 こちらもまたウカツに軽口をたたいて、雰囲気を壊すワケにもいかず、いずれにしても疲れるから できるだけ見知らぬけれど、なんとなく常連になっている店を選んで、静かに一人で飲食を済ませ、一人で車で帰る。 例の如く、たいていは本屋に寄って。 これが私の「好む」日常の殆ど全て。 仕事がオモシロイ。色々な人の話を聞き、手当てをし、検査をし、モノを書き、仲間と会話し、一仕事やり遂げる。 明日は週始めの月曜日。おかげで「ブルーマンデー」というのはもう10年以上発症していない。 早く、明日になあ〜れ。なんてネ。そんな感じです。 試してみて下さい。 ありがとうございました。 たくま癒やしの杜クリニック 浜田朋久 |