コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ なりたい顔2016.12.24

女性・男性が同性の顔で「なりたい」と思われている女優さん・男優さんのランキングが発表されたが全くの予想どおり個人的趣味では男女共に大きくハズレていた。

つまり「なりたくない」顔の人々がランクインしていて、やっぱり世間の感覚で自分がズレているのは仕方ないとしても、あまりにも「好み」でない人々が並んでいて何となく失望した。
即ち憧れる顔、憧れの人がいない・・・というのは寂しいものがある。

昔はスクリーンとかの映画雑誌や芸能雑誌を見ているとそういう人が何人かおられて何となく慰めになっていたものであるが・・・。

どおりで街でもテレビでも映画でも世間一般でも、見ていてチットモ楽しくない筈である。
だって好き好みの人が極端に少ないワケであるから・・・。
こういう点では全く絶望的であるけれど、芸能人やスターでない普通のアスリートや一般人の中で時々好みの人がいたりするけれどそれは大体白人の男女である。
特に外人が好きというワケではなかったのだけれども、最近では日本人よりも白人の方を美しいと感じるようになった。これはごく大雑把なもので、純粋な日本人の「美しい人」に憧れる一人であるがランキング10でこの体たらく・・・何だか寂しいあるね。

ひとつには男女共痩せすぎていない。
ガタイが良いというか筋骨のしっかりした男女が多く見られて好もしい。それでも最近のグローバル化で世界中の人間の顔やファッションが同じように似たり寄ったりになって来てこれまたツマラナイ感じがする。

これらは人間の美についての少なくとも外見上の問題について言えば、個人的には「絶望的」な感覚がある。
何しろ一般の人々から有名タレントまで含めて“美しい人”の基準が自分とは明らかに異なるという意味である。
件のランクイン10人の人々(タレントさん)を例にとると、個人的に好みの顔が1/10はいたので希望はある。
けれども少数派であることに変わりはない。
人間の好みなんて全く千差万別、「蓼食う虫も好き好き」で自分自身の好みも傍から見たら滑稽な程オカシイのかも知れない・・・とは自覚している。

総じてすべからく世の中の現象・現実も10%ルールを適応させて90%については自分の意趣に沿わないとあきらめて眺めるのも良いアイデアかも知れない。
少なくとも自分の研究する人間のタイプも1/9に分類されるのでソレに合致する考えと思える。

90%は好みでない。
10%は好みかも知れない。

このような認識は自らの精神安定に何らかの益を供するように思える。
・・・であるので世間一般の好みについては殆んど正直には同調しないので少しく変人と思われるかも知れない。
ただ先述した「なりたい顔」を全体に一望すると或る特長を見出すことができる。
それは内面が滲み出る知性とか情緒とかよりもいくらか漫画チックというかコミカルな顔が好まれるような気がする。
即ち漫画の主人公のような顔が好まれる…傾向にあるようである。
これは男性・女性問わず言えることで、どこかしら非現実的な印象を受けるし、さらにまたやや分析的に見るとテレビ・マスコミへの露出率も関係してくるようで

「頻繁に見る顔は好きになる」

というルールも見出すことができる。
このような意味でビジネスの現場では「自分の好み」は出さないことが賢明である・・・と承知しておいた方が良いようだ。
何故なら自分の好みが世の中の好みの10%しか反映されていないし自らも世間に顔を頻繁に晒すワケでもなく、ここは他人の意見を取り入れた方が社会適応しやすいと言えると思う。

若い頃はアランドロンみたいな顔だったらいいなあなどと、思っていた時代があったけれども、何時のころからか、幸か不幸か誰か他の人の顔になりたいとは思わなくなった。年を取ろうと白髪になろうと禿げようと皺だらけになろうと、自分の顔で良い・・・というより他の人の顔なんて真っ平ごめんなさいである。
これらの感覚についての名言がある。

「俺はキムタクにはなれない、キムタクもおれにはなれない」

自分が世界中で唯一無二のとてもユニークで貴重なかけがえのない存在である・・・ということを早く自覚するべきかもしれない。どんな時にも他の誰かになろうとする意図を持つことは、人生の大きな損失であると・・・モノの本にも書いてあるし、自分自身になることが人生の究極の目的であると唱えている成書も数多くあるようだ。
そもそも「なりたい顔」という企画からして、どことなくウラ寂しいハナシではないか。その上そんな顔にはなりたくない・・・という顔が並んでいるのだから・・・。

ありがとうございました
M田朋玖



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