コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ サングラス2016.10.12

ファッションアイテムとしての価値が個人的にはかなりある。
筆者の父親は「酔い隠し」と称してサングラスを殆ど毎日欠かさずにかけていて、これは夜もだったようだ。
これは遺伝したらしくサングラス好きである。

老眼になってからは遠近両用で度付きのサングラスを6本くらい持っているがそれほど高い物ではない。
JINSとか言うチェーン店で、1万5000円でつくって主にプライベートで使用している。
モチロン当然ながら仕事用には用いない。

昭和34年に日本で公開されたポーランド映画の「灰とダイヤモンド」の主人公、テロリストのマチェクの薄いサングラスが滅茶苦茶カッコよくていろいろ探したけれど自分には似合わないし、そのような形と色合いのサングラスが見当たらない。

この作品はどこかの映画賞を取ったらしく、ポーランド映画の巨匠アンジェイ・ワイダの傑作でありマチェク役のズビグニエフ・チブルスキはポーランドのジェームス・ディーンと称される暗い陰影を帯びたイケメンで実際に39才の若さで事故死した。
列車に飛び乗ろうとして失敗し亡くなったらしいので少し間抜けているが早逝したのには違いなく「らしい」と言えば「らしい」。

映画「死にゆく者への祈り」でも同じようにIRAの戦士(言うならばテロリスト)役のミッキー・ロークのサングラスもこの灰とダイヤモンドを彷彿とさせる趣きで「出演」している。
暗い影を演出するのにサングラスは格好のファッションアイテムであるのだ。

監督の黒澤明もご自身のトレードマークである黒メガネ(昔はサングラスをこう呼んでいた)をされているが、映画「天国と地獄」では山崎努扮する誘拐犯の医者に特別誂えのサングラスをかけさせていたが、これも結構格好が良い。

「存在の耐えられない軽さ」という映画でも監督のフィリップ・カウフマンは主人公の女蕩しの外科医役のダニエル・デイ・ルイスに冒頭、サングラスをかけさせている。

映画の中のサングラスと言えば「灰とダイヤモンド」のマチェクを筆頭に個人的には「死にゆく者への祈り」のミッキー・ローク扮するテロリストのものが最高で、いつもこれを意識してかけているがナカナカうまくいかない。

ず〜っとかけていて黒澤明みたいに皆が認知してくれると有難い。

学生時代から「サングラスをかけている方が良い」と言われていて、これが耳から離れないし、近所の子供にもメガネをはずすと顔が「うすく」なって印象が弱くなる・・・みたいなことをこちらの表現で言われてますます色メガネが手放せなくなった。

我ながら情けないくらい見た目を気にするタチで、これは少年時代からの癖である。

夜のサングラスもかけ慣れてくるとかけている方が目が楽だったりする。
はずすと眩しくて目が疲れる・・・感じがするのだ。
映画「死にゆく・・・」は残念なことにDVD化されておらず、VHSビデオテープを無理矢理DVD化して時々観ているがやっぱり面白い。
個人的には結構傑作であると思えるのにVHSのまま・・・という作品が結構ある。

たとえばダニエル・デイ・ルイスと美人女優マデリン・ストウの「ラスト・オブ・モヒカン」とかマイケル・マン監督の「ヒート」とか最近やっとDVDがレンタルショップに並べられるようになったようだ。

いつも繰り返しになるがシンガーソングライター小田和正の処女映画作品「いつかどこかで」がDVD化されることを願ってやまない。
何で出ないんだろう・・・バブル時代をチョッピリだけ楽しんだ筆者世代にはこたえられない作品なのに。
ちなみに「someday somewhere」というサントラCDは出ている。

どうしてこんなに話が飛ぶのであろうか。スミマセン。

そう言えば米国の俳優ジョニー・デップは視力がとても悪いらしく眼鏡を手放せないらしい。
差し出した自分の手のひらすら裸眼ではよく見えないそうだ。
トム・クルーズの読書障害とか大スターでも障害を抱えた人が何人かおられるが、ジョニー・デップの色メガネもまたとってもカッコイイ。

冬のソナタのヨン様ことペ・ヨンジュンとかはサングラスと笑顔のマッチングがすごい良くて、さらにイケメンに見える。
日本の現防衛大臣の某女史とかのメガネ顔も伊達らしいが、妙な色気があって、メガネが美的にも社会的にも復権し正しくその存在が認知されていることは喜ばしいことではある。

元々子供の時からメガネ好きなのだ。初恋の人もメガネだった。
サングラスは大人のシンボルでもあるし、父親への憧れでもあったりして今では毎日朝な夕なに思いっきりかけまくっている。

ありがとうございました
M田朋久



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