コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 悪夢2016.10.10

最近はあまり見なくなった。
10数年前に気づいたことであるが、項部つまり首の後ろを圧迫した状態、たとえばソファーの肘掛けなんかに頭をもたれて眠ったりすると悪夢を見ることが多い。
内容で最も多いのが「大学を行きなおさなければならない」というもので、卒業して帰郷し開業医として楽しく仕事をしているのに大学の方から連絡があり「アナタはチャンと卒業していないからもう何年かは通学して単位を取り、あらためて国家試験を受けなければなりません・・・」というものである。
今さら試験に合格する自信もなく、開業医と学生の併業についてもちょっと無理だしみたいに悩み蒼ざめている・・・という内容である。

これは当事者(夢を見ている本人)でないと理解できない悪夢で「何だ、そんなことくらい」と思われるかも知れないが、それなりに楽しかったが試験試験の連続で結構苦しい思いもしたので、またそれを繰り返すのは嫌やなあみたいな悪夢である。

これは自身の潜在意識の中で学生時代に殆んど「学校に行かなかった」ということに起因していると考えている。
不眠症で夜眠れず午前中から夕方まで眠いという所謂「昼夜逆転」。
ロクに食事もとらず身長178cmに体重58kg。
ガリガリに痩せていて口髭を生やしていて散髪も行かずボサボサ頭で青白い顔色とこけた頬でまるで山ごもりしている隠遁者か幽霊のようだった・・・と思える。

試験の前だからと言ってヘタに頑張って学校に行くと1週間くらいで挫折して1カ月くらい寝込んでしまい、ついでに試験も赤点みたいな結果になってさらに「学校に行く」ことを諦めた。
それでも成績は何とか保っていたので我ながら大したものであると思える。
友人、特に女子学生の書いた美しい講義ノートのコピーと頭の良い友人たちのお陰と・・・今でも深く感謝している。

ただし多少罪悪感の混じったうしろめたさが心の底にあって、卒業して35年以上経った今でもそのことの為に苦しい悪夢となって見るのだと自己分析している。

目が覚めてこれは夢だったと思うと不思議な幸福感を味わう。
それは当然ながらこんなオレでも医者になれたという深い安堵と喜びでひょっとして自分はニセ医者なんじゃないかというくらい自信を失うような治療がうまくいかなかったりして気分が落ち込んだ時には幾分か心を救ってくれる悪夢であった。

世の中には悪夢を見て正夢じゃないかと気に病む人とかそれを色々と分析して苦しんでいる人がいるが、これは或る意味ナンセンスとも言えるし正当なものとも言えて断言はできないが、そのメッセージ性を自らの潜在意識を探ってみて過去のどうでも良いことなら放っておいて、未来の不吉なものなら何らかの手を打っておくというのも良いアイデアかも知れない。

夢の分析について特別に勉強したことはないが、睡眠の作用の大きな役目として記憶の整理とかがあるらしく、良い記憶も悪い記憶もとりあえず目覚めている時に或る程度整理しておくのも良いかも知れない。
そのような意味で瞑想とか瞑想録とかをつけておくとか枕元にメモとペンをおいて夢を記録するという方法もあるらしい。
何かしら物凄く良いアイデアを夢で見たりしたのにそれを忘れてしまいとても残念に思うこともあるので今夜から枕元にメモとか思うけれどもそんな時に限って夢とか見ない・・・というより起きた時には忘れてしまっていてどうしようもないということが多い。

修行や工夫が足りないとかツメが甘いというか何か重大にかけていることが自分にはあるのではないかと時々悩むことがある。

ありがとうございました
M田朋久



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