コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 秋桜 2016.10. 2

コスモスと呼ぶ。
何故そう呼ぶかわからない。
宇宙とか調和という意味であるから秋に咲く花の名前を秋桜と呼称するのには得心するが、コスモスと呼ぶには多少違和感がある。

同タイトルのさだまさしの歌も歌詞が少し変だ。
♪こんな小春日和のおだやかな日に♪
という部分だ。
小春日和に冬の季語。
英語で言うとインディアンサマー、つまり冬の暖かい晴天の日和をさすが、こんな時期に秋桜は咲かない・・・少なくともこちら九州では。

そんなことはともかく、これはまぎれもなく名曲で、歌詞の内容も嫁入り前、嫁ぐ日の直前の娘さんの心象を歌にして作品でちょっとウルッとするくらい感動する歌である。

秋風にチラチラと揺れる薄紅色のコスモスは本当に可憐で少しモノ悲し気でとても美しい。
初夏に咲く紫陽花のようにいたるところに咲いているが、その美しさにはいつも心打たれる。
またこの時期は彼岸花も綺麗だ。
何故かしらアスファルトやコンクリートの道路脇にガードレールや石塀に寄り添うようにその燃えるようなオレンジ色の花を咲かせている。
まるで地底の地獄の業火のチラチラとしたこもれ火のように・・・。

一山越えて宮崎県に出ると霧島山の北側の麓に生駒高原というコスモスの群生するチョットした観光スポットがあって、若いカップルや家族連れの休日の絶好のドライブコースの目的地になっている。
近くにはラブホテルが連なり恋人たちのスウィートスポットともなっているようだ。

ただ秋桜が丘一面に咲いているだけでそれほど壮観というほどではない。
花の中に埋もれるようにして写真をとるのに良いかも知れない。

個人的には秋桜は広く群生しているよりも街路に家の軒先や畑や田んぼの土手にひっそりと小さくかたまって花をそろえているのが好きである。

♪ありがとうの言葉を噛みしめながら生きてみます私なりに♪
こんな小春日和のおだやかな日はもう少しあなたの子供でいさせて♪
嫁ぐ前日の娘さん(花嫁)の心境をせつせつと歌った曲である。

10月1日は結婚式。
お祝いスピーチの替わりに一説歌ってみようか・・・などと不埒なことを考えている。
「コスモスは秋の桜と書くけれど宇宙サイズのその名前」
オソマツ。

ありがとうございました
M田朋久



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