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■ 夏祭り | 2016. 9. 6 |
毎年恒例の夏祭りを9月4日に開催した。 当関連施設・介護老人保健施設タンポポで午後1時30分開始。 9月開催であるから実のところ秋祭りになると思われるが、名称なんぞはこの際どうでも良い。 地域の皆さん、ご入所中の皆さん、ご利用者の方々、ご家族に楽しんでもらえれば良いワケで、スタッフは実行委員長を中心に仕事の合間を縫って懸命に準備をしてくれている。 まったくもって有難いことである。 台風12号の到来も予想されたが、見事なほど当地・人吉市タンポポを避けて通り過ぎてくれ、雨も風も殆ど通常レベル以下即ち普通の秋雨がチラッと降ったという程度である。 マスコミの影響か東北・北海道を襲った大型台風の被害を想定してか市でも災害対策本部なるいかにも仰々しい呼称のものを設営したが全く何の被害も無かったようである。 こういう「期待」は大概ハズれるもので「天災は忘れた頃にやってくる」の諺どおり油断している時にやって来て、構えている時にはやって来ない。 市長(欠席であった)、地元県議会議員をはじめ地元の有力者や町内会長、老人会長など招待して執り行った夏祭り。 出演者の台風によるキャンセルもあって身内スタッフの寸劇やショーも演目に挿入し司会者のトークなどお出でいただいた方々みんなに喜んでもらうという意図、祈りが通じたのか例年どおり成功裡のうちに祭りを終えることができた。 祭りというのは元来、神様に五穀豊穣を祈願する、御礼を言う為に行われ、人間が農耕の民へと進化した時より天候の安寧や水や大気など農耕条件を実り多きものにするための行事で、政治のことも政事(まつりごと)と言って元々神様の声を聞いてなされるものであるらしい。そういう意味でお祭りのときは台風様は来られないことになっている。 結構意義深いものであるのだ。 日本の伝統技能である相撲も単なるスポーツというより神事に近い。 それは神様の前で行われる祭りのようなもので、日本の神様は女神であるのでその嫉妬を避けるために土俵に女性は何人と言えど上がれないしきたりになっている。 世界的にも先日まで行われたリオ・デジャネイロもカーニバルで有名であるがフェスティバルと同義か不明であるが世界中の祭りという祭りは作物の実りを祈るものであり、ついでに男女の交わりを奨励するもので少しく猥褻で性的エネルギーを発散し収束させる場でもあるようだ。 少なくとも人々が集って歌って踊って楽しく騒動するというのは人間の心を元気にするようで、何らかのエネルギー落下を感じた時にはいくつかの「祭り」に参加してみられたらと思う。 現代では祭りの時と病気の時にしか飲用できなかった「米の汁」、米焼酎も毎日いつでもどこでも飲むことができ、仲間と集って歌ったり踊ったりできるワケであるから毎日がお祭りみたいなものである。 米より芋の方が健康に良いというカン違いをさせて芋焼酎ブームを作った仕掛け人もいたり芋焼酎の味が格段に良くなったりして、我が球磨焼酎(米が主)が芋(宮崎)に押され気味であるが、元来、芋より米の方がはるかに高級な食材であることは今も間違いはない。 糖質制限ダイエットなるものが流行して日本人の米離れが進行しているが男女ともイザという時の元気の素はやっぱり米が一番なのである。 「男の元気」なら尚更で、最近の若者の元気の無さも米よりパンにシフトしたせいかも知れない。 肉食ならぬ米食こそソチラの元気の素であるから一度試されたら良かろうと思う。 糖尿病がある人はモチロン糖質制限をするべきであるが所謂健康な人が意味もなく無闇やたらに糖質制限などすべきではない。 米のおにぎりを食べて焼酎を飲んで地元の野菜を食べて魚を食べ・・・歌って踊って騒いで世の中の憂さも忘れれば、健康増進に大いに資するかも知れない・・・。 いずれにしても現代人は少しのお金さえあれば、毎日お酒を飲んでプチお祭りならいつでもできるのであるから本当にありがたい時代になったものである。 追記 映画で祭りといえば、個人的に最も印象的な作品は、北野武の「座頭市」である。ラストシーンはそれこそ「お祭り」で浴衣姿の男女の見事なタップダンスであった。この場面だけでも、名作と言えるほど素晴らしかった。 ありがとうございました M田朋久 |