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■ 友達 | 2016. 7. 2 |
なんと傲慢なことに「自分に友達はいない」と常日頃豪語(?)している。 トンデモナイ発言であるが実際は田舎の地元で35年も仕事をしていると友人知人の数は相当の数にのぼると思える。 ただし本当の友達と言える人はホンノ数人いるか実際はゼロかも知れない。 どちらかというと孤独好きである。 孤独でいれないと自由を失うというのが通り相場であるので、何よりも自由を尊ぶ・・・という性向の為に友達を積極的につくらないようにしている。 「素晴らしき哉、人生」と「あなたに降る夢」というアメリカの映画は結末が同じで、その主人公が良い友達に恵まれ多くの人々に愛されているという証として最終的にハッピーエンドに至る物語であるので「友達が多いということ」「多くの人に愛されている」ということが人生の幸福にとってかなり重要な要素であるということは否定できない。 両作品共、善良で正義感が強く誠実な人柄の人物が主人公となっており、結果的に幸福な人生を勝ち取るという物語で「周囲に幸せを創り上げることが本人の幸福」という或る意味人生哲学の典型的な原則を説明する作品ともなっている。 特に「あなたに降る夢」は実話に基づいた物語であるらしく、映画の場面々々に散りばめられた美談の数々が主人公(ニコラス・ケイジ)の善良な人柄をしのばせる。 「友達になりたい」と思わせる人物設定がこの映画の物語の魅力でありキリスト教的愛の精神、助け合いの心を基本的な人間観、人生観をベースにしているように思える。 「友達が多く人に好かれている」ということがいかにその人物を幸福にし、何よりも便利な生活を送るのに有益であるか。 これは豊かな富、特に金銭を多く持っていることと同等かそれ以上の利便性を得るものであるか・・・やや功利的な捉え方をしてもそのように考えることができるので「与える」ことを中心に人間関係における様々な場面においてその善良さ、明朗さ、素直さなど常々行動として示しておくことは人生生活において極めて有益であろうと思える。 昔から人に好かれる、愛される三要素というのがあって、それは「明元素」即ち明るく元気で素直、ついでに勉強好きであれば成功人生マチガイナシと言い切る人もいる。 実際これを言い出したのは船井総研の船井幸雄氏と記憶しているが違うかもしれない。 いずれにしても「友達」をアテにしてはイケナイが、真の友達がいて深く愛されている・・・というのであればその本人の幸福度というものが格段に上昇すると思われる。 そのコツを一言で述べるなら「喜んで与える」ということに他ならない。 それは金銭かも知れないし優しく思いやりのある言葉、ほめ言葉、感謝の言葉かも知れないしその他諸々の親切かもしれない。 笑顔とか穏やかな態度、物腰かも知れない。 以前にも述べたことがあるが「無罪の七施」で倉が立つ(金持ちになる)・・・というのを思い出すがご参考まで。 改めて記しておくと ・言辞施:優しい愛のある言葉を与える ・慈眼施:優しい慈しみのある眼で人を見る ・心施:愛のある心遣いをする ・身施:身体的に労を惜しまず与える ・房舎施:泊めてあげる ・床坐施:席を譲る、与える ・和顔施:和やかな表情を与える 上記を割と徹底して日常的に行っていけば前記した映画の主人公のようにハッピーエンドの人生物語を創り上げることができると思える。 いかがであろうか。 人生は「与えた」分必ず返してくれるものであるらしい。 惜しまず絶ゆまず「与えつづける」ことが人生達人の奥義かも知れない。 その結果として多くの善良な友達に恵まれたのであればこれに勝る幸いはないであろう。 ありがとうございました |