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■ てるてる坊主 | 2015.11.30 |
晴天を祈願して、てるてる坊主をつくってみた。 これがやたらに効力があって、週末の雨マークを全てブッ飛ばして3週連続晴れをゲット。 何人か別のツーリング仲間との日帰りバイク旅行を思い切り楽しめた。 友人は「天気予報は当てにならない」などと言っていたが、最近はよく的中していたので我がてるてる坊主様の御利益であると確信させるほどの晴れ具合であったので「祈り」というものは天気というぐらいで「天に通じる」もののようだ。 オートバイは相変わらず「楽しみ」のトップ3に入る趣味であるし、傘をさすとか帽子とかレインコート、クルマとか防雨の為のツールが嫌いであったのにそれらの全部が割りと好きになってしまったので、それほど晴天を渇望しているワケでもないけれど仲間とのツーリングはまた別だ。 そのような意味でてるてる坊主の効果効力はさだかではないが、ありがたくもかしこくも「晴れ」てくれるのはありがたい。 オートバイの場合、何よりも乾いた路面というのが安全面でも走行快感の感得の為にも最大必要条件であるらしい。 サーキットのツーリングなどでは多少雨が降っても路面に凸凹がなく「滑り」に差異がないのでレースライダーも割りと平然と走っているが、我々一般道・公道の混合交通路を走るウィークエンドライダーからすると雨は最大の敵なのである。 水煙とヘルメットのシールドに付いた水滴で前も見えず、レインウェアを着ていてもそれが不充分な物であると首元や靴やらからバンバン水が浸入して来て、ついでに秋冬だと風の為に地獄のように寒く冷たくなる。 実際は薄着で走る夏の方が逆に雨に苦しむこともある。 濡れたTシャツを着て扇風機に当たった状態を想像してもらったらその「不快さ」が理解してもらえるだろう。 冬にはそれはないが眼鏡使用の人には「ガラスがくもる」という状態のためにさらに雨を苦にする・・・という側面もある。 個人的には雨中のライディングはそれほど嫌いではない。 全身ビショ濡れになって身体をふるわせながら帰り着いた後の熱いシャワーとか入浴とか暖かい毛布とかに恋焦がれながら走っていると、それそのものが快を増幅させる為の耐え忍ぶべきまっとうな不快にも思える。 何よりもその不快はエンドレスではなく、走行しながら着々と上記した快の解放に進んでいるという実感はささやかで良性の病がしみじみと治っていくのを感じるのに似ている。 最近になってバイク仲間が増えて、月に2〜3回は週末にツーリングに出かけるようになった。 もともとのツーリング仲間は近所のバイクショップのそれで、いつも20台前後集まる大集団(?)の類から3〜4台で走るグループ、2台で走る仲間と計3組もできてしまって嬉しい限りだ。 昼間のソロツーリングでは色々な理由で怖くて走れないけれど、一人でも仲間がいると何故か少しだけ安心して走れる。 流石に雨の日と同様に夜のツーリングに付き合ってくれる仲間はいないけれど、何となく気が引けていた昼中のツーリングが幾人かのバイク仲間のおかげで心楽しいものになったのはありがたい。 カーテンレールで揺れているてるてる坊主。 懐かしくもあり、ありがたくもあり、昔からの伝統的晴れ乞い(?)の儀式、マンザラただのマヤカシでもないなあと深く感得した次第である。 要するに「祈り」というものは、何にしろ天に届けられるものであろうし「日ごろの心がけ」が良果をもたらす・・・というのとよく似た現象とも思え、ますます敬虔で厳かな気持ちにさせる坊主様ではある。 ありがとうございました M田朋久 |