コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 悪魔祓い2015.10.28

ここ数ヶ月ほどつづいている孤独感、虚無感、淋しさ、憂鬱さ、何とも言えない不快な気分が「あること」をキッカケに一気に取れてしまった。
この心の動き転機、変化には我ながら驚いている。
その「あること」とは、何と「病気」。
それも肉体のソレですからさらに驚きです。
このことを分析してみるといかの文章になった。

インド洋に浮かぶ小さな島国、セイロン。
今の国名はスリランカですが「スリランカの悪魔祓い」という病人を治療する儀式があって、これは心理的に結構興味深い。
“病人”を親しい人が多勢集まって歌ったり踊ったりと囃し立て騒ぎ立てるのであるけれど、これでみんなのテンションも上がり、何よりも囲まれた病人のテンションも上がり細胞レベルで表現すると振動数というか波動というか何らかのエネルギーが上昇し、ほとんど病気が治ってしまうらしい。
ご存知のように多くの心身の病気は愛情不足で生じるらしい。
それも深い孤独感は病気の元である。
筆者ですら例外ではなく、この極めて厄介な孤独感のために病を得たと思われるが、それを思い切ってみんなに告白したところ、みんながみんな真剣に真面目に心配してくれる。
心配そのものは心理的に良くないことであるので「それはやめてくれ」とお願いしたが、いかに多くの人が自分を頼りにし、愛し、大切に思っているかを思い知った時、またそれに並行していかに多くのものを支えているか、また支えようとしているかに気づかされ、小さな自分が心にかかえた微かな屈託を孤独感などと大仰に表現するのが恥ずかしいくらい・・・というような感情を抱いた。

本当はもっと複雑な心の動き、流れを経て到達した安心の境地であるけれど、自分の持っている愛のエネルギーが孤独感の元凶であり、また誠に妙なる秘薬でもあったことに気づいたワケである。
まさに「愛は諸刃の剣(つるぎ)」なのである。

それにしても多くの人々の無償で割りとフラットでシンプルな情愛というものの癒やしの力は抜群なのである。
それで多くの人はパーティーを好み、祭りを好み、宴会を好むのだ。
・・・そこから何らかのエネルギーを得ようとして・・・。
もうすぐ忘年会シーズンである。
師走のあわただしい時期に何を好き好んで忘年会・・・と思っていたが、それだからこそ忘年会、クリスマスパーティーなのである。
そのことに初めて気づかされた。
孤独と鬱状態・・・、これこそ万病の元かも知れない。
底知れぬ深い深い孤独感に沈んでいる人も世の中には無限にいる筈である。
自分を愛することも難しく、その為に人の愛も受け入れ難い頑なな心も理解できないワケではないけれども、本当の不治の病を得る前に、自死を考える前に大勢の人々との無償の温かい交流を得ることができればひょっとしたらその人も救われるかも知れない。
日本には「スリランカの悪魔祓い」のような儀式も手段もない。
今のところ、それに替わる唯一のものとは「家族」なのであるけれど、人数的にもパワー的にもやや弱く、その治療効果もやや貧弱に見える。
日本も何かしらそのようなシステム、場所、施設はないだろうか。

ありがとうございました
M田朋久



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