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■ レイモンド・チャンドラー | 2007. 7. 2 |
哲学か心理学か何かの専門書のように分厚くなった、アメリカ人の書いた推理小説の日本語訳を手に取って、その装丁の美しさと、村上春樹訳という帯字に誘われて思わず買ってしまった。 こういう本は、置いて眺めるだけでも夜の楽しみを生み出す。 宴席も早々に逃げ出し、レンタルビデオ屋もパスし、イソイソと家路につかせる、そういう魅力のある本は滅多に無い。 この手の本はボールペンや鉛筆で書き込みせずに読むのが礼儀だ。 一語一語、味わうように読み進める。 乾ききった心に、少しの湿り気を与えてくれる。 ストーリーなんかどうでも良い。 夏目漱石とか、レイモンド・チャンドラーとかにはそういうチカラがある。 決して心が軽くなったりはしないけれども、日常の生活に何かしら実感を与えてくれる。 とても出来の良い映画のように・・・。 何故かはワカラナイ。 「The Long Goodbye」は名作だ。知らなかった。 何回も読んだのに・・・。 もともと文学はワカラナイ。 読書はするけれど・・・。 ありがとうございました。 たくま癒やしの杜クリニック 浜田朋久 |