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■ 詐欺師 | 2015. 6.10 |
ネットで検索していたら野村宜弘公認会計士事務所のサイトで詐欺師の特徴が列挙してあって、それが自分の遭遇した正真正銘の「その道のプロ」の外面的印象と見事に重なっていて流石やなあと強い共感を憶えたのでこれを記している。 詐欺師像は、 1.社交的である 2.非常に人当たりが良い 3.頭の回転が速い 4.非常に大きな夢がある 5.派手、見栄っ張りである 6.賞賛されたりチヤホヤされたりするのが好きである 7.華やかな世界が好きである 8.気配りができる 9.紳士、淑女である 10.各方面に幅広い人脈がある 11.何らかの組織のトップである 12.人の信頼を得やすい 上記を読んでお分かりのように多くの一般の人々にとても感じの良い立派な人、善良な人に「見える」人物が想像されるような特徴である。 裁判所の書記官の人の話では、弁護士とか裁判官も騙されるくらい「良い人」に見えるそうである。 筆者など上記と真逆の特徴を持っているので普通の人から見たら「感じが悪い人」「悪人」とうつるかも知れない。 自分の特徴を反証的に書いてみると、 1.社交は苦手、嫌い 2.人当たりは少し良いかも知れない 3.頭の回転も遅く派手に見えるかも知れないが見栄っ張りではない(衣類は安物スーツ、普段着は古着屋かせいぜいしまむら、ユニクロ) 4.基本的にKY(空気が読めない)、気配りの出来ない人 5.紳士ではなく野蛮人かも(女性に対して優しい気配りとかおいしい食事とかを供する等ということができない。概ね雑なのである) 6.人脈など殆んどない 7.人脈というものに興味が無い 8.ちやほやされると落ち着かない 9.華やかな世界には嫌悪感を覚える 10.自らのとりあえず組織(医療法人)のトップではあるけれど公的な組織は全てお断りしている 11.人の信頼を得やすいかどうか不明 以上、自分のことを詐欺師の人物像と対比してみるといかに感じの悪い人か分かる。 つまり付き合いが悪いので誤解されやすいし、何よりも人脈を大事にしない「自由人」であるので多くの人の顰蹙を買うような人間とあらためて自己認識される。 ・・・とは言え今さら努力して詐欺師みたいに振る舞うのもあざといし、だいいち面倒臭い。 そもそも人にどう思われても良いと考えているので人に好い印象を与えようという気があまりないし、その必要を感じたことも無い。 誠実さ、正直さ、素朴さ、率直さ、飾らない性格、単純、野性など、どちらかと言うと「男らしい」人物をめざしているつもりである。 詐欺師の「ような」人物は、まず女性にモテそうである。 少なくとも安心させてもらえるし、付き合って心地良いであろうから多くの老若男女はついつい騙されてしまうにちがいない。 現在の顧問をしていただいている弁護士さんなどもどちらかというと詐欺師タイプではなく強面でいかつい印象の方で、第一印象は「怖い」感じであったので今思えば信頼できる人と思える。 ここで大きな学びとなるのが人の「見た目」についての考え方である。 多くのビジネス書などでは「見た目」の大切さを強く説いてあって、確かに一見するとそのような人は有能なビジネスマンに「見える」。 けれども長い目でみるとぶっきらぼうで感じの悪い悪人の中に忠誠心も誠実さも有能さも秘めている方が多いし、テレビなどで出てくる、たとえばプロジェクトXに取り上げられる人々の多くが少なくとも「見た目」の良い人ではないことが多い。 データ的に美人は刑事裁判においてその量刑が軽くなる傾向があり、逆の人は重くなるとのことである。 ・・・と同じように係争率、支持率、取り引き関係において「見た目」の良さ、「肩書き」の良さは少し詐欺師的であると逆にマイナスに捉えることが必要かも知れない。 このような詐欺師的な人物にマイナスに捉えることが必要かも知れない。 このような詐欺師的な人物に何度も騙されつづけるのはこのあたりの頭の整理が不明確があった為と「男が美人に弱い」と同じで、自分自身が人の見た目を重視してきた結果であろうと思える。 アメリカの大統領リンカーンの言葉で「40を過ぎたら自分の顔に責任を持て」というのがある。 これは或る意味真実であろうけれども多くの「見た目本」「好印象本」即ちビジネス書における詐欺師的な存在への誘導傾向が自分を含め多くの人をして詐欺行為に騙される傾向を創り出しているような気がする。 さらに付け加えると人を騙す人の特徴として「人の話を聞かない」「脅す」という二大特徴があるらしい。 話を聞かず一方的に自分の話をまくし立てるとか・・・の特徴とか都合が悪くなると脅す、恫喝するとか「信用しろ」「安心しろ」などの表現も多い。 以前も書いたが、自分を「信用しろ」という人物を信用してはイケナイと或るマフィア関係の本にも書いてあって、この言葉が自分の詐欺被害者としての自覚を生じさせた結構な知識である。 前記した文章が多くの善良な人々の「騙されない」為のヒントになれば幸いである。 ありがとうございました M田朋久 |