コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 真に受けない2014.10.31

朝日新聞がマスコミにたたかれている。
同新聞社も系列にテレビ・ラジオ局を持つレッキとしたマスコミの一員であるので同業者たたきであるから少し斜めに経緯を見守る方が賢明と思える。

従軍慰安婦の問題は長く日韓関係に重苦しい影を落としてきたが、現韓国政権になって女性元首ということもあってかこの慰安婦問題についての同政権の論調がヒートアップし、果ては米国議会でもこの問題について日本非難の決議がなされたりしてその発端となるような捏造されたというより虚偽の記事に基づいているという事実からすると結構重大な誤報とも言えるし、この記事によって発現し動いた人々も現時点では大恥をかいたと言えるかも知れないし、いずれにしても新聞記事などを「真に受ける」からイケナイのであって筆者の場合、新聞・テレビ・ネットなど情報の真偽についてはアタマから丸飲みしたりすぐに真に受けたりしないように最近ではしている。

もともと「真に受けやすい」性格・気質を持っているし、この性質の為に何度も騙されたりもしているのでいい加減懲りてこの心境を持つに至った次第である。

最近では歴史についてもあらためて検証される傾向があってNHKの番組などでも色々な識者の意見を聞きながら歴史的事件への真偽・背景・心理について検討を試みるというのは悪いことではないと思える。
個人の歴史を振り返っても「あの時どんな心境であったのか」「あの日あの時いったい何があったのか」とあらためて自分に問いかけてみたり周辺の関係者に聞いてみると「ア、そうなの」みたいな新事実を知らされてびっくりしたりもすることが実際当時に自分が信じていた「真実」がマチガイであったなんていうことはザラであるので何にしてもあまり物事を深刻に、真面目に受け止めてそれに基づく感情や思考や行動を衝動的に起こすのには注意を払った方がよろしい。

「若気の至り」と言ってしまえば身も蓋もないが若い時、知識・経験・情報のない時にはなにかと低レベルのトラブルが生じるものである・・・ことを自覚しておくのも大切なことではないかと思える。

以前に「職場うつ」という言葉があって、筆者個人としてはこの「病気」の存在については内心否定的であったのであるが、現実には職場の中に有害な人物がおられて人々にネガティブな言葉という毒素を撒き散らして周囲の空気を汚し、人の心を腐らせ、まいらせる・・・というようなことも大いにあるようである。
ネガティブな言葉というと具体的には見下した態度と侮蔑的な物腰で発せられる悪口、文句、不平不満、愚痴、批判、心配事、感情的な叱責などであるが中には好意的で相手の成長を促す期待を込めたモノもあって、それは受け取り手(それを耳にした本人)の問題であることも時にはあるけれど、概してネガトークを日常的に吐き出す人物は決まっていて、その人が移動やら転職やら退職などでいなくなるとそれこそ「うつ病」も治ってしまったなんてことも結構あるようだ。

こういう状況というのは案外職場の責任者や部門長には理解されないことも多いうえにその長たる人物が毒を吐き散らしている張本人だったりもしてヤヤコシイ。
いずれにしても必ずと言って良いほどこのような人物がいたるところに棲息しているので、周囲の人々は常に心を守る為、健康の為に「真に受けない」ことをお勧めするのであるがナカナカ慣れないとこれが難しいと感じられる人が多いようだ。
中にはこの毒のある言葉にやられて1週間とか1カ月とか落ち込んだ、怒りがおさまらない・・・なんて言う人もおられて誠にお気の毒である。

この「真に受けない」為の練習は常々行っておくべきで、相手の言葉をただの「音」として捉えるか言葉そのもの意味の分析や相手の心などを推し量ったりせずにその言葉に付随し連鎖的に生じる無用無益なイメージとか感情とかを無闇に心に生じせしめないことが大切であろうと考えている。

所詮他人事と割り切って何でもかんでも自分と結びつけないということもひとつのコツであるし、また自分という我(エゴ)(これはとても傷つきやすく小さなプライドで苦しみやすい)を捨ててしまうという素敵なアイデアもある・・・けれどこの境地・心境を体得した人は少ない。

いずれにしても人生はそれ程長くない。
無益で有害な言葉や人物に関わっている時間などないのだ。
産業の現場におけるうつ病という生産性を著しく低下させる心の病も個人のレベルの人生設計においてもエネルギーの浪費消費であるのでモッタイナイと有害なメールや電話や言葉や情報などをできるだけ素早く「掃除」していつも晴れ晴れと澄み切った秋の空のような心の状態に保っておきたいものだ。
その手段のひとつに「真に受けない」という言葉を提示してみた。

ありがとうございました
M田朋久



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