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■ 年まわり | 2014. 4.11 |
人生には必ず波があって調子の良い時もあれば悪い時もあり、これは割と正確にどの人にも襲ってくる。 易の本などでも9年サイクルをひとまわりとして所謂厄年という年が5年もある。 即ち前厄、本厄、後厄、因厄。 これらの順に訪れ、前厄は離火宮といって脳卒中とか離婚、離職、死など離れる、別れるという時期に当たり人によってかなり注意が要る。 結婚しやすい年でもあり、親から見ると子供が「離れる」ことになり離火宮の意味は深い。 この年は頭に来る年で火のようにカッカとなりやすいとかテンションが高くなるという特徴もある。 次に訪れる本厄は「落ち込む」「淋しくなる」など何事も低調であるけれど物事の出発には良いようだ。 男女が落ち込み淋しがるということは結ばれやすいという年でもあり、この時期に結婚するカップルも多いし、悪い事でもない。 人は淋しくして悲しくて落ち込んでいる時には慰めが必要であるのだ。 次には後厄。 この時期は二黒土星、五黄土星、八白土星の並ぶ三土宮という年まわりのひとつで生命を落としやすい。 著名人、芸能人などこの年に死ぬ人がかなりおられる。 何らかの健康を害しやすい時期であるので用心する必要がある。 次の命厄も同じで所謂「八方塞がり」の年である。 易の本ではそんなことはないと書いてある類もあるがどうしてもこの状態(八方塞がり)としか表現しようのない停滞期に入りモチロン健康被害も生じやすい。 最期の因厄であるがこの時期にも何事も停滞し色々な事件、事故、病気に見舞われやすいようだ。 このように人生のうち半分以上(5/9)が思わしくない年まわりというShockな事実であるけれど、それだけ用心をしなさいということになる。 神仏を敬い善行、徳行に励み、慎ましく謙虚に自らの持ち場で分に合った生活、暮らし、生き方をしている人にはあまり害は及ばない。 ただし何となくすべて停滞し、うまくいかないので焦りやすい。 けれども一生懸命努力して頑張っている人には逆に思わぬ朗報が届くこともあり、何事も日頃の心がけと善行、勤勉の重要さをあらためて強く感じさせてくれる時期でもある。 年まわりが順調になり追い風がドンドン吹くときもさらに用心が要る。 油断をし、傲慢になり「調子に乗る」からだ。 「運に乗る」のは良いが「調子に乗る」のは良くない。 思わぬ落とし穴がある。 一生用心用心。 昔の高僧が書を求められて「用心」と書き、さらに求められて「用心用心」と書き、さらに「用心用心用心・・・」と書き連ねたという逸話がある。 神(宇宙)は油断大敵、用心用心また用心、人生は薄氷を踏むように慎重に歩みを進めるべきで、決して乱雑になったり慢心したりしないように「厄」というあまり良くない年まわりを人間に伝えているのだ・・・多分。 ついでにくどくどしく申し添えるが、厄だから悪く非厄だから良いということは良いということは絶して無い。 多くの人々は割と単純にそのように捉える傾きがあるが、悪い時こそ心を引き締めて良智を得て精進努力すれば逆に良い年まわりになる。 用はその個人の生き方、仕事の夢やヴィジョンを実行する時に「待て」なのか「進め」なのか丁度交通信号、赤・青・黄のようなものと考えて頂ければ良い。 当然ながら当科のクライエントの動向もこの論にたがわず年まわりの悪い人を中心に来院される傾向があり、或る意味治療しやすい。 何故ならこの不調が必ず終わることを伝えられるし、乗り切り方もお伝えできることが多いからだ。 ご参考までに・・・。 ありがとうございました M田朋久 |