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■ スーパーマインド | 2014. 3. 4 |
ヴァーノン・ハワードの同名の著書は、筆者にとって言わば聖書である。 古本屋で発見してから以来25年あまり読みつづけている。 ボロボロになるのでトータルで6冊くらい買った。 著者自身が筆者と星まわりが一緒なので多分思考パターンが同じなのであろう。 心にとても良くフィットする。 ちなみに気に入った著書の多くが年運(星)の同じ人であるからか、自然に気に入るようで日本の作家では吉村昭が読みやすく、かなりの長編でも一気に読了できる作品が多い。 スーパーマインドはその言葉どおり「超心」「超越した心」「普通の心を超えた心」という意味であろうか。 興味のあられる方は買って読まれたら良いが、人によっては難解に感じられるかも知れないし、殆んど何の感触も呼び覚まさないかも知れない。 言わんとすることの要旨は普通の心、条件づけられた心では決して真の覚醒、つまり悟りを得られず、心の王国は「沈黙した心」「静寂」にのみ存在する・・・と言ったような内容を手を変え品を変え、即ち色々なたとえ話や比喩・暗喩などを上げて解説にある、言うならば哲学・思想書に近い。 あらゆる宗教書の良いとこどり、つまり宗教の創始者・教祖、たとえばキリスト・ブッダ・老子・イスラム教教祖のムハンマドの言葉やスーフィー教・インド哲学・ウパニシャッド哲学・クリシュナムルティなどなどあらゆる覚者たちの言葉を引用して、その言わんとしていることはただひとつ「スーパーマインド」である・・と書いてある、或る意味キワモノである。 光明思想というらしいが、これを人生のテキストとして30年近く使ってきたワケであるから余程気に入ったのであろう。 確かに人生の色々な危機的局面や心の苦しみやモヤモヤ、無用な悩みを割とキチンと取ってくれるので有難い本である。 最近は少し飽きてきてエックハルト・トールという人のStillness speaks(邦題は世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え)に凝っている。 短いシンプルな言葉ながら結構深くて何度読んでも必ず何らかの気づき、癒やしを得ることができる。 内容は筆者の感覚ではスーパーマインドと同じなのであるけれど短い文章で読みやすいのは有難い。 丁度コテコテのクラシック音楽をさびの部分だけイージーリスニングで聴いているような感じである。 元々のクラシックファンの人でもそれが少々重くなってイージーな音楽になるそうらしいが、本もあまり面倒臭い長文の類は何となく読まなくなってしまった。 精神の堕落かも知れない。 真面目に瞑想をしていた時には気分も上々、気力体力も充実していたがあながち若さの力だけでもなく瞑想や読書により養われたスーパーマインドのお陰かも知れない。 最近は何故か徐々に気力が満ちて来て、年齢と逆比例するように少しずつエネルギーの上昇を感じる。 美人ほど美を追求するらしいが、気力・体力も高まる程それを求めるようで、金持ちは益々金持ちに、健康者も益々健康にとプラスのスパイラルが起こり、また全く逆にマイナスのスパイラルも起こってしまったら放っておいてもどんどんソレにハマって行くという理論があるようで、少なくとも筆者の言うスーパーマインドはプラスのスパイラルを人生に創造すると信じて自他に時々説いている。 「沈黙した静かな心」 それは愛そのもの、感謝そのもの、宇宙の心、本当の自分・・・、どんな表現でも良いか何かしら名づけようのない素晴らしい何かを生み出してくれそうな気がする。 逆に表現するなら「騒々しい落ち着きのない心」は色々なワケの分からないトラブルの元で気分不良や不快感、抑うつ、後悔、憎悪、嫌悪感の元にある心の状態と言えるかも知れない。 ありがとうございました M田朋久 |