[戻る] |
■ 癒やし | 2014. 1.21 |
いやし、いやしい、いやらしい。 これらの語感として共通しているところが面白い。 「卑しい」「イヤラシイ」には少しく語意というかというか意味については共通点があるようで、或る種の「卑しさ」「嫌らしさ」というのは「イヤラシサ」即ちエロスとか「エロい」とかに通じるイメージが少なくとも筆者の頭の中にはある。 たとえばいかにも上品で真面目なたたずまいの女性が、その風体とは裏腹に、下品で卑しくてあさましい羞恥の極致のような状態もしくは有様、欲望を特定の場所や時間において発露させる、もしくはさせられるというイメージとか物語は大昔から多くの男共の思い描くエロスの本態であろうと思える。 つまり「コントラスト」というか「落差」というか、男女もしくはシチュエーションの対比として上品と下品、つつましさとあさましさ、秘め事と露出、明るさと闇、遵法性と犯罪性等々、対局する物事の対比によって強烈なエロスの感覚が呼び覚まされる・・・と考えている。 であるのでいかにも遊女然、春を売る女性然としている風の趣きは全くエロくないと思える。 落差、コントラスト、対比が生じないか少ないからである。 変態という言葉があるが、これは主に生物の成長の段階で生じる形状、有様の変化を指すと思えるが、人間社会においては少しく侮蔑的に呼称される男女の性的傾向を表現しているようであるけれど、この変態こそエロスの真骨頂と思える。 お互いに危害、生命や健康に脅威が無ければSEXにタブーは無いそうで、出来る限り変態に近づくのが淫らさ、エロスの感覚やイメージに至る最良の方法と思える。 即ち非日常を日常の対比、コントラストを妄想的に実現した状態を最もエロいと感覚することこそ人間の性的イメージを高進させる王道というか近道と思える。 プラトニックな恋愛、純愛においてはこれらが文学とか映画、芸術において変態性や卑しさは全く逆方向の感覚であろうけれど、そうであるからこそその中に隠されるべき秘め事への妄想は或る種の鮮烈なエロス感覚を喚起させられる。 つまりお下劣、お下品等の変態な状態が人間の持つ性的嗜好性であって、これは文明国とか知的レベルの高い人々にこの傾向が強くあり、そうでない人々や国々においてはそれらが単純でサッパリしたものではないだろうかと推測している。 このように考えてくるとチョット間違うと大変な嫌悪感を相手や周囲に与えてしまう危険性もあり、かなりの用心深さを要するが不思議なことにいくらそのような表現をしてもあまり嫌な印象を与えない人物もいて結構ヤヤコシイ。 話しはずい分それてしまったが「癒やし」については、こと人間の場合エロスの問題を抜きにしては考えられないし、またそのような語感を含んでいる言葉であると認識しておくのも日常の生活を楽しむ為のひとつのアイデアとして有益であろうと思える。 筆者の場合ストレスが蓄積するとエッチ本とかアダルトビデオの画像や音(声)に接すると癒やしが起こるようで割にお手軽なストレス解消法(?)になっている。 スポーツやらカラオケやらギャンブルやらお酒やらドライブやらバイクやら多忙すぎてそれらに親しむ時間が無く、音楽とか瞑想とかも効能効果について明瞭に認識しているものの、これまたソレをする心のユトリが無い。 ・・・で結局エロス的なイメージとか妄想となるのであるが、これらは思春期のノスタルジーとロマンチックな恋愛感情と同時に、ただ頭に思い浮かべたり、それらに類する画像を見たりするだけで充分な癒やしが得られるような気がする。 劣情をもよおすようなオゲレツで卑しい、イヤラシイ映像でなくても普通の中年以上の上品な女性のスカートとかブラウスとかジャケットとかカーディガンとか事務服などの割とキリッとして上品な衣装で街を歩いたり、ただ座っている映像を見たりするだけでも相当なエロスを感じとることができるし、テレビではやはり女性のアナウンサーが最高で、街では東京や大阪よりも福岡市や京都市の方にややエレガントで華やかな女性らしいファッションが多く見られてタウンウォッチングではとても適していると思うが、これまた忙しすぎて出かける機会が無くやっぱり昔のエロ本ということになってしまう。 何だかエロ話ばかりになってしまったが、近々は再び瞑想を時々するようになって、これに勝る癒やしは無いのであるけれど、これも思いつかない時間的・精神的に余裕が無く実行がおぼつかない状態である。 癒やしというのは脳の血流の一時的落下と言われているのに性的興奮は丁度逆の常態であるが興奮緊張の急激な高まりと、男性であるなら精液の射出とか、女性なら「イク」ことによって急激な脳血流の低下と緊張からの解放が起こり、満ち足りて虚脱・脱力し「何もいらない」「何も考えない」心と脳の状態を癒やしと呼ぶのであるから、これらは別に性的なものではなくギャンブル、たとえばパチンコとか激しいスポーツとか仕事への没頭も或る意味強烈な癒やしであるかも知れない。 ありがとうございました M田 朋久 |