コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ セミナー2013.12.22

「少人数を対象とし、討議など交えた講習会」のことであるらしい。
子供の時から勉強の中心は「読書」であったし、少年〜青年時代をとおして物事の道理はすべて本に書いてあって、わざわざ人に会って学ばなくても良い・・・という考えで、これは受験生時代も大学時代にも体験したことで、殆んど学校というところに行かずに友人の情報と書物を通して大量の知識を得て、それなりに成績を得て卒業した過去もあり「人の話を聞く」ということを今でも少し軽んずる傾向があったのだけれども35才の時、中国の古典を中心に激しく読書による独学的勉強をしていた頃に自己啓発セミナーを友人であり患者さんであった或る人から勧められ数年間完全にハマってしまった。

本とセミナーはやっぱりどこかちがう。
そしてこれらは多分両方大切であると思える。
今の人生のありようは、この読書と人との出逢いとセミナーのカタマリみたいな実感があって、中でもセミナーの存在価値は決して小さくはない。

初めてセミナーという呼称のものに出逢って参加したのは調度35才。
離婚の深い傷心を癒やす為に読書にすがってようやっと生命を保っていた時に実にタイミング良くゴールデンウィークに時間が取れて3泊4日の自己啓発セミナーに生まれて初めて参加した。
この出来事は我ながら勇気があるなぁ・・・、素直だなぁ・・・、と今でも自分を誉めている。
・・・というのは多くのお医者さんは多分こういう類の研修が大嫌いで、多くアタマデッカチで自分の知識、技術、生き方に自信を持っておられる方が殆んど。
実際に参加者は極めて少ない。
実にモッタイナイことである。
お医者こそ必要なセミナーであると思える。
モチロン医学研修セミナーや各学会などとは一線を画すもので、自分の心に侵入される、変革されることが自己のアイデンティティーを破壊されるのではないかという恐怖を多くの知識人、インテリ、高学歴者の男性は持つものであるので、この傾向が分からないワケではない。

自分の知識、経験、権威こそ自分自身、自分の確固たるアイデンティティーであると信じ込んでいる人がお医者の中に多く、またそのような教育を受けるので或る意味仕方の無い事ことである。
ただ筆者の場合、そのようなプライドじみたアイデンティティーこそ自己成長の邪魔であると開業医になった時に捨てる決意をしていたので、割と簡単にこの友人の勧誘に乗ってしまったワケである。
見方を変えると騙されやすいという甘い側面も持っているらしいので、その後の人生において多少痛い目に遭ったけれど、核となる考え方・理念・人生観みたいなものは幸か不幸かこのセミナー参加で勝ち取って或る種魂レベルで実感も得ることができたので、その後の人生は急に明るく楽しくなった・・・というのは有難いことに仕事が楽しくなった、楽になった・・・ことが最大の収穫である。
仕事そのものに意味とやりがいを深く感じることができた上に人に接すること、愛すること暖かく遇することに心から喜びを感じるようになるのはとても有難いことであった。
それにそのセミナーで書き出した夢は10年後の45才にすべて実現してしまった。
とにかく有難いことである。

そのセミナーは日本創造研究所というもので、田舞徳太郎という方が社長である。
この方は父親の会社の倒産を機に中学を卒業後、長崎の田舎から大阪に出て寿司屋の丁稚となり、独立して店を出して成功し、青年会議所に入り副会頭にもなり、恐らく100億円近くの飲食店のチェーン展開と自己啓発セミナーをアメリカで修得された方で、まさしく「立志伝」中の人物と言って良い方である。

かれこれ25年の付き合いになるが、よく憶えていただいて可愛がっていただいた。

その後は読書量も増えてよく勉強するようになり、心理学セミナーを数多く受講するようになった。

地元熊本でも池田登さんという方の、主に交流分析を主とした心理ワークショップやセミナーに参加。
その流れでアメリカ人の心理学セミナーには十数回参加し、サンフランシスコの国際交流分析学会に参加しミュリエル・ジェイムズ(自己実現への道の著者)という女性セラピスト、メアリー・グールディング、ジャック・デュセイ(エゴグラムの発案者)には直接薫陶を受ける機会を得て、この方は精神科のドクターで極めてシンプルながら大切に診察上の技術を伝授してもらった。
若い精神科のドクターと一緒に学んだ経験は筆者の医者人生においてとても貴重なものになった。

チャック・スペザーノ(傷つくならば、それは「愛」ではないの著者)のイタリア系アメリカ人のセミナーに名古屋とハワイで参加した。

ハワイと言えばレオン・オーバーベイ氏。ややオカルティックながら、スピリチュアルには結構深い内容で人の精神的レベルや問題を一瞬で見抜く眼力があった。
レオンのホーリーネームはフライング・イーグルというネイティブインディアンとアイルランド人の血を継ぐメディスンマン(インディアンの部族の中で医療と呪術を担う重要なパーソン)のセミナーもグループワークと個人ワークの両方で計6〜7回は受けにマウイ島の自宅に通ったりした。
筆者の賜ったホーリーネームはホワイトバッファローというもので、そんな野牛なんかイヤだー、第一近鉄ファンじゃないし、なんて思っていたら、聖なる野牛で100年に1度現れて多くの人を導く、、、存在であるそうな。ホントかいな、お世辞や眉唾じゃないのかと思っていたら、一緒に参加した人達も項首していたし、何度参加しても同じホーリーネームは出てこなかったので、当時はまんざらでもなかった。

こうして書いているとずい分色々なセミナーに通い詰めたものだなぁと思えるが、セミナー参加も今は3本立てで実は経営者セミナーにも数多く参加している。
つまり医学系、自己啓発系、経営者系とアバウトに分けて参加している。

日本経営合理化協会とタナベ経営、月刊致知主催のそれらにそれぞれ気分に応じて出かけている。
自己啓発、心理学セミナーでは現在は教育サポートクラブ(熊本)の関係するセミナーに参加している。
これは受講料が安価な割によくまとまっていて内容も濃く分かりやすい。繰り返し参加しても学ぶことが多くてとても勉強になる。
まさに燈台下暗しで、地元にも活躍している人がおられて頼もしい。

筆者自身も易学セミナーと自己啓発セミナー(スーパーマインドゼミ)を担当させてもらっている。
これは参加する方も主催する方もとても楽しく元気になると言っていただく。
今は医学系もそうであるが「楽しさ」という要素も絶対的に必要であろうと思えるし「役に立つ」「勉強になる」という要素以上に筆者のセミナー選択の要件になっている。
忙しい時間を無理矢理引き裂いてワザワザ出かけるワケであるからこの要素は欠かせない。
何かしらの元気とかエネルギーをもらってくるというのも大切であろうと思えるからだ。

会社の成長イコール社長の成長である・・・と多くの名経営者が語っておられるように、長たる者の成長の為の勉強はひとつの義務として存在していると思える。
日々の読書勉強、週一の心理学セミナー参加、月一の経営者セミナーは今年10月から自分自身課しているくらいだ。

旅行嫌い、飛行機嫌い、学校嫌い、都会嫌い、人の話を聞くのが嫌い・・・などなど強い苦手意識を克服し、休みたい、眠りたい、遊びたいという人間の持っている安楽欲求を乗り越え、本来は「変わりたくない」「成功したくない」「幸福になりたくない」というようなパラドックスな傾向を持つ潜在意識を敢えて夢や大成功の方向に向かわせるべく、毎日毎週毎月チョットだけ頑張っている次第である。
近々では合理化協会主催の西川りゅうじん氏のセミナーは面白く、楽しく有益であった。
3ヶ月間に各月ずつ計3回のセミナーでやや変則的。興味深いことに各会の後に懇親会があり、東京・六本木の夜の観光スポットを案内してもらって、これまたセミナーに花を添えてもらった。
毎回、西川氏の人脈の広さ、見聞の広さには驚嘆させられるけれど、あらゆる成功というものが多くの人々の賛同・協力によってしか成り立たないということをあらためて知らしめてくれた。
志・夢・計画・人の縁、色々なことに気づかされるセミナーであった。

もうすぐ新しい年を迎える。
来年の計画としては再びセミナー三昧、勉強三昧の毎日を過ごしたいと考えている。
人生遊戯三昧、勉強ほど面白い遊びはない・・・などと不遜なことを考えている。

ありがとうございました
M田朋久



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