コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ プロデューサー巻き2013.10.19

今流行っているそうである。
セーターを肩にかけて「はおる」ファッションである。
石田純一がこのイデタチを好むようで、メディアでもセーターをはおり、裸足にローファーと、筆者と同年であるので見ていて全く違和感がない・・・というより好もしいファッションである。

筆者の場合、このセーター使いは年中で、特に春夏秋冬問わず結構便利なファッションアイテムである。
ストールとかスカーフでも良いが、首の後ろを冷やさない工夫は、年中心がけておくと風邪をひきにくい。
漢方医学では風邪は風門、つまり首の後ろから背中にかけてあるひとつのツボみたいなところから入るとのことで、この場所を先述した衣類でブロックしておくことはとても理にかなっている。

今は秋。
朝夕の冷たい雨、突然の寒風、夏の衣装にこの寒暖の差はこたえる。

筆者の観察では、風邪をひいて来院される方の多くに首のまわりの淋しいファッションの方が目立つ。
ボートネック、クルーネック、VネックなどTシャツに短髪だと風門がガラ空き、こちらの方言だと「スースーする」という印象。

それでプロデューサー巻きではないけれど、袷付きのシャツとかマフラー、ストール、セーターなど、何でもいいから首に巻きつけることをお勧めする。
時々、ご本人が「スースーする」「寒い」「ゾクゾクする」「風邪を引いた感じ」と表現されることがあり、この場合も迷わず前記のような助言をさせていただく。
素直に実行された方は「心地良い」とか「気分が良くなった」とかと言ってもらえる。
ただし、喘息持ちの方の場合はこのような手法が逆効果のこともあり、一考を要するケースもある。

いずれにしても首というのはとても大切な場所で、ここを何らかの手法でガードすることはとても大事なのではないかと思える。

筆者の場合、首長のうえ撫で肩なので肩の「淋しさ」をカバーすることもできるとても便利なファッションツールで、旅行やドライブ、バイクツーリングの時は必携である。
時々忘れることがあるが、夜中コンビニにネックウォーマーなんて便利な物があって、これを直ちに購入する。

夏の夜のソロツーリングで「寒さ」が強烈だった時には、コンビニまで行くのも耐えられず、書店の中の文具コーナーの片隅にある小さいタオルを数枚買ってしまって結構な浪費であったが、その小さな布キレの効能は絶大で、何とか自宅まで走り切り、以来この手のアイテムを欠かしたことがない。

中でもセーターは首に巻きつけるだけでなく、寝る時に顔をうずめたり抱きしめたりしているとホッとするのでとても有難い衣類である。
何となく心淋しい時、アロマセラピー用のアトマイザーで良い匂いをふりかけてから首にセーターを巻きつけていると結構シアワセな心持ちになる・・・ので、仕事中も白衣の下にこれをすることがあって、何となく痩せた肉体が逞しく見えるかも知れない。
とにかく暖かいので、まるで小さな子供が常時持ち歩くようなボロボロの縫いぐるみみたいに20年以上慣れ親しんだセーターは、四季を通じて大き目のトートバッグの中に入れてある。

ありがとうございました
M田朋久



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