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■ 夏の終わりに・・・ | 2013. 9. 4 |
お盆を過ぎると急に秋がおとずれる。 今年の猛暑は格別であったので、一雨ごとの気温落下は一層秋の気配を際立たせる。 朝夕の涼やかな風。 早くなった夕暮れ。 路傍のコスモス。 街を行き交う人々の表情。 あらゆる物々や事柄や人間の心にこっそりと知らぬ間に秋風が吹き過ぎる。 夏の生活リズム、テンションのペースも上手に落としていかないと、所謂「夏バテ」が起こるのも真夏よりは夏の終わりから秋にかけてだ。 今年は初夏の梅雨も台風の襲来も多くなく、少なくともこちら九州地方では暑く乾いた夏がつづき「夏好き」の人々にとってはどちらかというと好もしい夏だったのではないだろうか。 夏らしい夏。 熱中症が全国的に頻発したらしいが、筆者自身はそれほど暑がりでも汗かきでもなく、イヤな夏ではなかった。 夏の楽しみを満喫できた・・・ような気がする。 夏は夏らしく、冬は冬らしくそれぞれに気温、気候の特徴を鋭く顕現してくれた方が景気浮揚効果もあり、人間生活には結構良い刺激になるのではないだろうか。 暑い日の夕方、仕事を終え入浴し、クーラーと扇風機で裸の全身を涼ませて好きな音楽を流してフトンに横たわっていると、まさに桃源郷にいるような深い快楽・快感を得ることができる。 ・・・日本人に生まれて良かったなぁ・・・みたいな・・・。 そうして出来るだけ数多くの心地良い夏の思い出をイメージアップする。 川泳ぎ、家族で出かけた海水浴、水泳大会の後の昼寝、夏祭り、花火大会、仲間たちとの真夏の深夜ドライブ、コカ・コーラ、バスケットボール、高原のツーリング、海の家でのはかない恋・・・。 少年から青春時代の夏は人生にとって特別な意味を持つような気がする。。 濃緑色に染まった樹木の葉陰からギラギラと照りつける太陽。 耳をつんざく程かしましい蝉の声。 夏のすべてが甘いノスタルジーを呼び覚ます。 夏の終わりを告げるように台風と秋雨前線とやらで、8月下旬には雨が降りつづいている。 それは多少断続的であるものの、空気に湿り気と冷風を生じさせ、幾分淋し気であるもの、体感的には心地良い。 あと何回夏を迎えられるのだろう。 気分としてはめいっぱい楽しんだ夏であった。 取り立てて何かをしたというワケでもないのに・・・。 いつものように仕事をし、いつものように食事をし、いつものように寝る。 仕事を中心に生活を組み立てているので、寝ること、眠ること、食事、休養には結構気を使っている。 気分を上げる食事、気分を高める交友を心がけている。 それが奏効したのか、何かあっても晴れ晴れとした気分を維持できるのは有難い。 ありがとうございました M田朋久 |