コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 日中韓2013. 8.22

多くの日本人にとって8月15日は、毎年特別な日だ。
お隣の韓国でも日本統治から解放された記念日、慶日であるそうだ。
お盆の末日とも重なって終戦記念日。
長く重苦しい戦争の時代が、天皇陛下の玉音放送によって終わりを告げられた、まさしく最も特別な日と言えるのに何故か旗日でもなく、当然ながら慣習としての休日ではあっても祝日ではない。
不思議な一日である。
この日に全国戦没者追悼式が天皇陛下、総理大臣など国家の最も重要な人々の臨席のもと、厳粛にとり行われ、その光景はテレビを通じて全国に報道される。
閣僚の靖国参拝もこの日には必ず話題になる。
それは中韓両国の日本に対する非難声明がなされるからで、今年は現総理・安倍晋三氏は特別補佐・萩生田光一氏に代理として参拝させ、玉串料を私費で奉納している・・・と中韓両国と日本国民に対して微妙な配慮に基づいた判断であり、行動であり、言動であった。
それでも中韓両国の政府要人のメッセージは相変わらず強い批判と敵意を含んだものであった。
普通の日本人の感性では中韓両国の反応がどうしても得心できないのであるが、かの両国の常識というか、教育というか、文化からすると我慢のならないことなのかも知れない。
いずれにしても色々な心理的、感覚的問題が各国政府にあるのであろうけれど、このあたりの感覚がどうも第3国、即ち日中韓以外の国がこのいざこざ、争い、緊張を煽っているような感じがする。
何らかの意図を持った国、たとえばアメリカとかロシアとかにとっては日中韓の親密で友好的な関係が不都合なのではないかと思えるのだ。
何故かというに、一般国民から政府に至るまでこの三国の不仲がいずれの国家国民にとって何の益ももたらさないことが明々白々としているからだ。

他国同士の争い、特に戦争はその両者と均等に交流している国にとっては莫大な利益をもたらす可能性があるからだ。
「軍需」という大変な金額の消費行動は国民の血税をいかに吸い尽くすか誰でも承知していることであるが、それと同時に経済浮揚効果も絶大で確実であるのだ。

近々、筆者の経験させられた一連の詐欺事件でも内部、くしくも近親間の争いを、悪意を持って作為的に生じさせ、それに乗じて自分たちの利益を得ようとしたのであるから・・・。
実に簡単なカラクリ・手法であるものの、マンマとひっかかってしまった自分の体験を通して極東の経済三大国を遠望するに、そのような感覚で見ている。
つまり、三国間の争いは米国の、もしくは日中韓のごく一部の人々か組織にとって何かしら特別な利があるのではないかとどうしても邪推してしまうのだ。
何かしらオカシイと感じるのは筆者だけではないだろう。

終戦処理においてアメリカ、ソビエト、中国の間で何らかの取引があったことは周知のことであるが、北朝鮮の日本人引き揚げ事業についてはアメリカとソビエトの間で密約があって、その為に残留死した数十万人もいたとされるのが先日のテレビで報道されていた。

歴史を100年単位であらためて振り返ると、日露戦争当時に以下のような談話があったことを最後に付記しておきたい。

『日露戦争の時、各国の人は皆ロシアが中国の領土を侵略することを恐れました。ロシアはもともと世界を併呑しようとする意気がある。それで世界各国は何とか抵抗しようとした。日英同盟はすなわちこのことに抵抗するための政策であります。日露戦争ののち、日本はロシアを朝鮮・南満州から追い出してしまい、かくしてロシアの世界戦略政策をくつがえし、東亜の領域を保全し、世界に大きな変化を生みだしたのであります。日露戦争の結果として、アジアに強盛な日本があるので世界の白色人種はたんに日本を軽視しようとしないのみならず、その他のアジア人もまた国際的地位を高めうることになったのです。』
−1924年、広州での講演「孫文」

社会党の佐々木委員長が毛沢東主席に「中国に多大な損害をもたらして申し訳ない」と挨拶したところ、「中華人民共和国の父」として尊敬されている毛氏の返答は『何も申し訳なく思うことはありませんよ。日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらしました。中国国民に権利を奪取させてくれたではないですか。皆さん皇軍の力なしには我々が権利を奪うことは不可能だったでしょう。』

人間は皆、忘れっぽく歴史から学ばず、忘恩忘謝が常とは言え、今の日中韓の緊張関係は誠に遺憾であり、奇妙であり政治誘導や一般国民の気分の温度差が異常に振幅しているのが気になって仕方がない。

ありがとうございました
M田朋久

追記
純粋に国民の間では日中韓の人々は元々仲が良いのではないかと思える。
たとえば韓国には日本語が飛び交い、日本語の文字が満ち溢れ、概ね友好的であるのに、最近の緊張関係を伝えるマスコミ報道の為に売り上げが70%も下がったと知れば、国と国、政府と政府、マスコミとマスコミ等どこかしら、誰かしらの悪い意図を感じる。



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