[戻る] |
■ 星空 | 2006. 3. 4 |
早春には、パリに2回ほど一人で行った。 早春と言っても2月。 昔はチケットが安かったから…という理由。 (7日間12万) ほとんど手ぶらでヨーロッパの古都をウロつく。 観光スポットを避け、妖しげな店や下町の猥雑な通りを一人で歩く。 スリルと冒険は心躍る。 何を見に行くかと言うと、人間だ。 昔はヨーロッパ人が珍しかったので、サングラスをかけ、まじまじと人の群れを眺める。 ルーブル美術館では絵画や彫刻には目もくれず、観光客の集団を飽きずにひたすら眺め続けた。 警備員には怪しまれたが。 地下鉄もおもしろい。 トリオで楽器を演奏するのも見た。 ものすごくうまいと思った。 乗客も聞き惚れていた。 パリも不忠義な街だ。 最近は若者の失業者や移民の問題で騒々しいらしいが、今はどうなっているのだろう? ホテルの窓から見える、暗うつな夜景と、通りの陽光の落差がおもしろかった。 夜空に星が見えず、我が町人吉市の方がロマンチックに思え、ヨーロッパに少し興味が減じるのを感じた覚えがある。 だけど東京よりも居心地が良い。 何となく、パリの方が虚栄的なところが少ないように思えるからだ。 しかし、どちらも夜空に星が見えない。 下町の田舎っぽさは、パリの方が上だ。 星を眺めて、孤独を楽しみ、孤独を癒す。 車を降りると必ず空を見上げる。 星を見るためだ。 とてもロマンチックな気分にひたれます。 お試しあれ〜♪ ありがとうございました。 濱田 朋久 拝 |