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■ 頑張ります | 2013. 6. 3 |
この言葉は普通、良果をもたらさない。 「頑張ります」「努力します」は物事の取り組み方、心構えとしてはアウトである。 言葉のニュアンスがいかにも苦しそうである。 普通の人はマラソンランナーや駅伝走者のように苦しむことを厭う。 誰でも苦しいことはイヤなのである。 結果「つづかない」、結果「結果が出ない」・・・という流れになる。 物事を達成する、成功を手に入れる為に「頑張る」ことも或る程度は必要である。 けれども「頑張る」「努力する」ことが好きな人、習慣化できる人以外にこの言葉は普通マイナスに作用する。 つまり、良い結果を生みださない。 逆に表現すると「頑張ります」とか「努力します」とか言わないことは良果を得るひとつの手法である。 それではどう表現するか? 紛らわしい言葉で「やってみます」というのもあるが、これもダメである。 「いつか」「今度」とか同じで期限の無いニュアンスの「やってみます」には殆んど効力が無い。 しかし「チャレンジ」には何故か力がある。 挑戦とトライはかなり違うのだ。 言葉の使い方は難しい。 「実行します」「します」「やります」「できます」などと言う方が良い。 やや断定的に宣言することは結構大切である。 ニッサンのカルロス・ゴーンが就任当初「コミットメント(結果についての誓約)」という言葉をよく使っていたが「必ず結果を出します」という意味で全社員に行動させる(コミットメントもひとつの行動である)というのも、組織を活性化させ、結果を出させる為に大きな効力を発揮すると思われる。 「できます」「やります」「実行します」。 それも何年何月何日までと口に出し、言葉にし、紙に書きつける・・・ということの人生生活における偉大な力は、実行された人々には実感できることであるが「頑張ります」「努力します」「やってみます」という言葉は少なくとも従業員の人々の言葉としては受容しない・・・ようにしている。 はじめから「言い訳」をゆるしているようなものだからである。 出来れば仕事だけでなく、すべての事柄において○○は「好きです」「得意です」「簡単です」「楽しいです」と紙に書き、横書きにして壁に貼っておき、時々口すると良い。 仕事やその他の苦行が楽になる。 こんな風なチョットした工夫で人生は楽しくなるものだ。 今や日本中に「頑張ろう」があふれている昨今。 人それぞれであろうし、決して悪い言葉ではないけれど、それが好きでない人はあまり使わない方がよろしかろうと思える。 みんな「頑張っている」のだ。 その人々に「頑張ろう」はマヌケな励ましである。 「頑張れ」は酷である。 そうして当然ながらこれらの言葉は弱者、病者、マジメな人、うつ病の人には禁句である。 ありがとうございました M田朋久 |