コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 歌2013. 5.12

ギャレス・マローンという若いイギリス人がいて、国内のあちらこちらで合唱団を立ち上げ、人々の心をひとつにし、元気にし、感動させる物語のドキュメント番組がNHKのBS放送で流されていて、録画して何回も観て感涙している。

件の青年は1975年生まれ、即ちS50年生まれであるのでタイプ7(七赤金星)らしく繊細な、可愛らしく感じの良い青年である。

この青年が、荒れた街、寂しい軍人の妻たち、学校などに乗り込んで、割と強引に合唱団をつくらせて、最後はロンドンのロイヤル・アルバートホールという、イギリスでは超老舗の劇場で大観衆の前で見事に歌い上げ、聴衆も合唱者もその家族たちも感動させ「良かった、良かった」みたいなハッピーサクセス物語で、何度観ても飽きない。

合唱なんてトンデモナイ。
元々、団体行動が苦手でジコチューワガママな筆者としては真っ平御免こうむりたいが・・・。
何となく心惹かれもする。
だいいち感動するワケであるから、ハッキリ言ってキチンと共感している筈であるので、我が心ながらこの矛盾こそ、このドキュメントの感動物語の真骨頂なのかも知れない。

本心ではみんなとつながりたい、ひとつになりない、愛し合いたいと思っているクセにエゴ、つまりはずかしがり屋でプライドの塊の、この厄介な「心」の壁を崩して「愛の喜び」を共に謳うことで分かち合わせる・・・という技術と情熱を持った男がギャレス・マローンという好青年の本領なのであろう。

3.11以来「絆」という言葉が日本中で流布されているが、どれだけの人がこの実感を味わい、実行に移せているのであろうか。
日本にも一人、ギャレス・マローンが欲しいものだ・・・と思っていたら、たまたま「うた魂(たま)」という日本の青春映画を観たところ、合唱の素晴らしさをオモシロオカシク感動的に描いてある作品で、深夜ながら涙ボロボロであった。

個人的には、合唱の喜びは高校時代の校歌合唱の時にチラッと味わって、男子校ならではのバンカラな大声、わめき合唱みたいなカタルシスを楽しんでいたような気もする。

先述した「うた魂」では、一見不良高校生風、ヤンキー風の男子合唱団が出て来て、ナカナカ哲学的な素晴らしい言葉も披露されていて、ナカナカ勉強になった。

曰く、歌は「ソウルフル」、ハート、魂が一番大切だよ・・・とか「人に聴かせよう」として歌うのは良い心根ではないとか「フルチン」つまり全裸で歌いなさいとか、心を、魂を表現するのが歌で「合唱をナメるな」とか、ヤンキーの合唱団の部長に叱られる女子高の合唱部のヒロインがだんだん成長して立派になっていくという物語で、結構な秀作であった。

以前のコラムにも書いたように、本物の「歌」は人を元気にする、勇気づける、感動させる力を持っているらしい。

チョットだけ徳永英明に浮気したものの、あいかわらず来生たかおばかり聴いているけれど、来生さんも結構深いあるネ。
30年聴いているが全く飽きないで、ますます好きになっているのが我ながらオドロキ・・・。

「歌」は天にうったえる。
つまり「祈り」という意味もあるらしい。
今夜は祈りを込めてソウルフルに歌を歌いにカラオケでも出かけてみよう・・・カナ。

ありがとうございました
M田朋久


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