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■ 痩せ文化批判 | 2013. 3.30 |
個人的には痩せた女性は少し苦手であるので、痩せておられるお方にはゴメンナサイな文章です。 ファッション雑誌などを見ると、まるで拒食症の体型で背の異常に高く、手足のこれまた異常に長く細い女性が出ておられて、それなりにひらひらと衣装を着られているけれども、少しも美しいとかカッコイイとか思わない。 ソレはあくまで衣服・衣装を見せる為のマネキンであって、着ているモデルさんを美しく見せるモノではないと考えている。 そのような女性を目標に自分の体重とか体型をつくられようとしているのなら「チョット待ってください」と言いたくなる男性は筆者だけではないと思える。 最近は女優さん、タレントさんも「美人」とか「カワイイ」とか言われている女性たちが皆さん一様に痩せすぎておられるのが悲しい。 先進国の中でも、日本人の痩せ過ぎ度はデータ的にもやや突出していてさらに悲しい。 実際、海外旅行に行っても日本人は殆んどの人が痩せて小柄で、着飾り過ぎてあまり美しく見えない。 総じてヨーロッパ人、アメリカ人からすると可愛らしいと以前思っていたのが、昨今は痩せすぎ美人ばかりで、率直に言ってあまり美しいとは思えない。 多くの女優さんたちもお笑い系を除いて皆さん棒切れのように痩せておられる。 ついでに男子たちもそうだ。 こんなに貧弱貧相になった少年少女はハッキリ言って見たくない。 妙チクリンな髪型とファッションと相まって、まるでチンドン屋だ。 イタリアブームの時にイタリアに行ったおりには日本人の若者の旅行者がたくさんおられたが、皆さん見事にチンドン屋さんであった。 ・・・トホホ。 一時期、このモデルの痩せ過ぎが摂食障害(拒食症)の文化的な原因とされ、少し戒めるような発言もあったが、さらにヒドクなった感がある。 つまりますます痩せ型美人がモテはやされているという現実があるようである。 女性雑誌の広告欄を見ると、ダイエット法・ダイエット食のオンパレードであるが、使用前・使用後などを見るとあきらかに使用前(太っていた頃)の方がカワイカッタりすることがある。 使用後は痩せこけて老婆のように、さらにその肉体の上に頬のこけた「ドヤ顔」がのっているとますますゲンナリしてしまう。 何事も過ぎてはイケナイ・・・と思う。 適正体重とか適正プロポーションみたいなものを表示する必要があるのではないだろうか。 少なくとも今の痩せ過ぎモデルさんは、痩せすぎ女優さんと同じく社会にとって有益とは思えない。一般人も細身合戦みたいな競争的ダイエットは止めて欲しいものだ。 特に摂食障害、それも低体重女性を診る立場である心療内科医としては、今の「痩せ文化」について看過できないものを感じる。 そろそろ適正体重健康体重の人気モデルさんの登場が待たれる。 個人的には割と切実なもので、女性美についての日本人の素材には素晴らしいものなのに..最近の痩せ文化によってこと美については退化しているように思える。何でも日本人の場合極端な流行追求をして自分のありのままの美しさをスポイルしてしまうキライがあるようだ。 ポッチャリ文化がやって来ないかなあ。かつての日本も平安時代がそうだったらしいのであるし多くのアメリカ人も男女共肥満に近い太めが好きらしい。よく分からないけれど。 ありがとうございました M田朋久 |