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■ 警察映画 | 2013. 2. 8 |
今、公開中の話題の映画「ストロベリーナイト」を観た。 最近は映画評ばかりで申し訳ないが、このジャンルもまた恋愛映画、法律映画と同じく結構好きな分野なので、朝起きてすぐ書きつづっている。 原作は誉田哲也の姫川玲子シリーズで、テレビでヒットしたドラマの劇場版である。 素晴らしい脚本とキャスティング、モチロン制作監督も良く、秀作であろう。 元々、このジャンルの日本映画は傑作が多いが、今回のストロベリー・・・はその中でも特に秀逸に思えた。 映画の物語、展開もテンポが良く、ドキドキワクワクする程臨場感、リアル感、日常生活感があって、筆者にとっては誠に好もしい作品となっていた。 竹内結子演じる、姫川班長(主任)の美貌と男勝りの判断力、行動力、組織の中でのはみ出しぶりも痛快であった。 血生臭い殺人と、生々しい男女の交接と、ナカナカのシロモノであった。 一方、近々に上映された同じ警察映画の「臨場」は全くの期待はずれであった。 何せ配役が悪く、退屈で、観ていて少しも楽しくなかった。 救いは高嶋政伸の怪演のみ。 この芸風は「探偵はバーにいる」の殺し屋役の踏襲であり、ナカナカ見応えがあったがハッキリ言って駄作であった。 原作は面白いが。 他、邦画の警察映画では豊川悦司主演の「犯人に告ぐ」。 中井貴一主演の「マークスの山」が警察内部の荒々しさ、ゴタゴタがリアルに描いてあって、主人公のキャラも魅力的で面白かった。 「踊る大捜査線」も没。 「相棒」も没。 これらは全然面白いと思えない。 洋画を含め、筆者の警察映画の傑作を無作為にリストアップしてみると「ブリット」スティーブ・マックイーン。 これはストーリーは目茶苦茶でも、マックイーンの存在感とアクションと画像で魅せる大傑作である。 あのクリント・イーストウッドの「ダーティーハリー」というものもあった。 ヒットはしたが傑作とは思えない。 「ノーマーシー」若い頃のリチャード・ギアとキム・ベイシンガーの共演。 ラブロマンスとアクションの組み合わせが絶妙。 「刑事ジョンブック」ハリソン・フォードの傑作である。 シドニー・ルメット監督の「Q&A」も「ニューヨーク検事局」もやはり傑作の部類に入るであろう。 それと「マイアミ・バイス」超ド派手な映画。 マイケル・マン監督の得意な銃撃戦が圧巻である。 同監督の「ヒート」は警察映画というかクライムアクションというか、どちらかというと犯罪者(強盗団)側を主に描いてあったが、これもまた臨場感・緊迫感があってかなり面白い。 筆者の好む警察映画は第1に配役。 それに色恋の一味、リアル感、主人公の魅力等。 冒頭にかかげたストロベリーナイトは出演者全員が魅力的でカッコヨカッタので花丸優良映画。 ソタイ(組織犯罪対策課)とソウイチ(警視庁捜査一課)。 キャリアとノンキャリアの戦いも見事であった。 本当にそうなのかどうか分からないが、警察内部の対立・・・という設定は警察映画の魅力の大ミソかも知れない。 そして女だ。 色恋だ。 これらの味付けがあって警察映画の面白さが決まるようだ。 筆者にとって面白くない警察作品は多分これらが欠けているからだ。 ありがとうございました M田朋久 追記 携帯電話は近々の映画では必須のアイテムで主役級の存在感であるが、スマホでなく全員ケータイを使っていたが当然であろう。 偏見かも知れないがスマホは遊び用、仕事用はケータイなのではないだろうか。 その使い勝手によって・・・。 いずれにしてもケータイを含め酒やタバコ、食事、クルマ、レストラン等々現代の生活風景がさりげなく、カッコヨク演出されているのを好もしいと思うようだ。 「ファッショナブル」。 これが筆者にとっての面白い映画の必須条件と思える。 重ねて述べるが「仕事人」にはスマホは似合わない。ケータイは仕事の道具。多分偏見だろうけれど、スマホのオモチャ感覚とスピード感の無さが警察官には似合わない気がする。 ありがとうございました。 |