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■ 憂うつ | 2006. 2.18 |
冬枯れの景色と暗い曇天。田舎の田畑、山野。 人通りの減ってしまった商店街。 2月の憂うつは、いかにも当然のように思える。 以前、瞑想を毎日20分〜30分していた頃には、不思議と憂うつ感、虚無感というのがなかった。 なぜか? この憂うつ感に引き込まれそうになるとき、以前に覚えていたこの瞑想感覚を呼び覚ますことができる。 それは、言うならば「無思考」だ。 思考を止めて、ものごとをあるがままに感覚し、全身の力をできるだけ抜く。 急に晴れ晴れとした「生」の喜びが体に入ってくる。 強い緊張が続いた後では、思わず涙が出てくることもある。 夢から覚めて我に返った感じだ。 人生とは多くの人にとって、思考という夢の中にいることかもしれない。 悟りとか解脱というのは、この夢から覚めて、スッキリと明瞭になった感覚を言うのだろうか。 悟りの人を「覚者」というではないか。 この文章を書いている間に、何とはない憂うつ感が取れてしまった。 みなさまはいかがですか? ありがとうございました。 濱田 朋久 拝 |