コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ おしゃれ2013. 1. 9

「身を飾る」というのは男としてあまり自慢できないが「身だしなみ」という程度には「見える」ようにおしゃれをしている。
その上、それが好きで、仕事を楽しむ為の密かな工夫でもあるので、仕事着としてのおしゃれというものは、個人的に結構重要な「動機づけ」の要素となっている。

最もおしゃれをしている、着るものに凝っているのは仕事の時間だ。

仕事は「晴れ舞台」と日頃より考えているので、軍人の軍服、警察官や消防隊員の制服、ホワイトカラー、スーツ姿と同じく割に念入りに整えている。

基本的にスーツ姿で仕事に降り、上着を脱いで白衣を着るワケであるが、時に怠慢してそのままスーツ姿で仕事をすることもある。

さらに仕事の時に、持っている服の中でも最も新しく高価で貴重な品物を身につけるようにしている。
モチロン高価すぎるブランド品、ブランド服は着ないけれど、自分にとってその時に最高と思ったものを着るようにしている。

それだけ仕事に身を入れている、気合を入れていると言っても良い。
仕事はカタチ、格好から入ると考えているのかも知れない。
スーツであるからモチロン、サンダルではなく靴を履く。
水虫だとか足のムレとか不快な感覚はあるが、慣れるとなんてことは無い。

ダンディズムというのは痩せ我慢と媚態の複合産物であるらしいので、多少の忍耐は必須であると考えている。

江戸時代の武士たち、戦国武士たちも多くこのダンディズムめいたものを心に常備していたようである。
時代物を読んでいても江戸時代のサムライや町人のファッション感覚の中に、粋とか男振りとかを高める為に黒紋付きとか着流しとか羽織袴とかに、色とか清潔さとか折目とか何かしらキリッとしたものを求めた日本人の美意識を感じるし、イギリスのジェントルマン、騎士道なんかにもこのオシャレイズムみたいなものを読み取ることができる。

かくして仕事場における男のファッションについては、軍人の礼装を目標にできる限り清潔感と折目正しさと微かな神経質さを醸し出すように努力しているが、あくまでこれも自己満足なのであるが、他者から見た時にどうなのかは不明である。
男のオシャレには女性よりも分かりやすい、言うならばドレスコードみたいなものがあって楽である。

スーツとネクタイなんて古臭いし、今は若い企業の社長や社員たちはジーンズとかノーネクタイが主流らしいが、ここは敢えて抵抗しクラシックモダンみたいなファッションをめざしているつもりである。ちなみに高級ブランドの装飾品、たとえば高価な腕時計などは絶対しないし、高級スーツも着ない。ワイシャツはスーパーキッドというディスカウントショップの690円〜890円の物がペランペランしてデザインもシンプルで最高である。スーツはP.S.F.Aというはるやま商事の出している廉価版ブランド。ナント1万9千円から2万9千円でオシャレなスーツが手に入る。ネクタイもワゴンセールで千円以下に決めている。おしゃれはは好きであるが、お金は使わない・・・という考え方。軽〜く新しくチープにが基本コンセプトである。普段着は殆ど古着。「しまむら」は時々覗いてみるが、ユニクロより少し安くて面白い。
衣服という物は、昔は財産になったけれど、今はすぐにゴミになる完全な消費財、それも殆んど耐久しない極めてモチの悪い商品なのである。

そういう意味で昔の感覚では邪道かもしれないが、「質より量」「重厚さより軽快さ」を信条としている。

今は昔のようにスーツもネクタイも靴も高級な品物を求めなければ非常に安価に手に入れることができて嬉しい。
一方「仕事は中身が大事。格好なんか気にしている医者なんかダメだよ」・・・というような御説にも賛成ではある。
しかしこれは諄いようであるが個人的な趣味であるので、ご容赦願いたい。

「Let’s on the stage」

ディズニーランドの社是か社訓かスローガンがある。
「職場は舞台です。ささ、登って素晴らしい演技をしましょう」
というような意味である。
ナース、ドクター、クラークそれぞれに美しくカッコヨクそれらの役割を一所懸命に果たしていきましょう・・・というような心意気は決して悪い考えではないと思える。

「人生は自分を主人公にした映画である」
エイちゃんことロック歌手の大御所、矢沢永吉の言葉である。

・・・であるならば、少々着るものにでも凝って仕事をしてみるというのも自分自身の人生映画を少しでも見栄え良くする為の手法として面白いのではないかと思う。

今年の末には60才。
所謂、還暦・年男である。
男女とも「年を取れば取るほどオシャレをするべきである」
これも持論である。
何故なら自然にしていて年齢を重ねると老醜というものが襲ってきて、キタナクなるからである。

ちなみに心の病気の人が治ってくると、必ずオシャレになり、明るい色を着られるようだ。

オシャレ。
これは自己を飾る・・・というだけの意味ではないようだ。

心のオシャレというのもあるが、これは次項に譲りたい。

ありがとうございました
M田朋久

追記:男の失恋には服を買うのが良いらしい。
自己肯定感を高め「次の人」に向かうのに心理的に効果があるのだろう。
失恋女性が髪を切るのもスカッとして気分が良さそうだ。
「過去を捨てる」という潜在的意図か・・・。
易学的にも着るものについて「着初め」とか「着物の裁断」とか吉凶日があるようで、人間が衣類を身につけること」には、何かしら深い意味が秘されているのかも知れない。


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