コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 国家の血脈2012.12.21

解散決定と同時に民主党から自民党へ政権が移ることが、あたかもあらかじめシナリオが書かれていたかのような今回、平成24年12月16日の選挙結果であった。

田中眞紀子大臣などは解散と同時に落選を覚悟していたような節があって、敗戦会見でもサバサバと憑き物が落ちたような笑顔であった。

民主党の3年数ヶ月はまるで悪夢を見せられているようで、沖縄基地問題に象徴される日米関係の悪化、それに乗じて生じた中韓二国の圧力、その狭間に起こった東日本大震災、原発問題、景気低迷と与党・民主党を襲った試練は数限りない。

社会主義政党の政権担当時、即ち村山富市氏の時代にも阪神大震災が起こり、小選挙区制導入という「自分の首を絞める」法律まで通してしまった。
人間と言うものは油断していると、自然にしていて「自ら墓穴を掘ったり、自分の首を絞めたり」するもののようだ。

いかにも善良で誠実そうな(実際はどうか不明)野田佳彦総理も罠にハマってしまったかのように見える。
Wikipediaによれば、出自は富山県の農家。
6人兄弟の末子であるそうな。
次期総理(?)の安倍晋三氏とくらべて月とスッポン程の血脈の差がある。
多分アタマは野田氏の方が良さそうで善良そうであるが、それでは政治家としては不足なのであろう。
策略策謀、知略陰謀もできる海千山千で妖怪のような厚顔さ、フテブテしさが必要なのであろう。
安倍氏にそれがあるようには見えないが、何せ血筋が凄い。
天皇家にも連なる大物政治家がズラ〜っと並ぶとても立派な系図を持たれており、どうしても「遺伝子」とかご先祖の大守護みたいなものを感じる。
明治維新の長州閥の所在、山口県出身。
吉田、池田、佐藤、田中(角)と連なる自民党の保守本流に政界の水路が戻ったと言える。

所謂、市民派・菅直人、庶民派・野田佳彦、商人派・岡田克也など、より国民に近いと勘違いされる民主党の陣容であるが、確かに彼らの出自は少なくとも貴族的ではない。
つまり支配者階級の遺伝子が少ないと見ることができる。

日本国は世界でも有数な平等国家。
身分の格差など表面的には微塵も感じられない社会に生きている。
どんな出自の人もそれなりの教育を受け、時代・時宜に応じた能力があれば誰でも社会で頭角を顕現することができる。
前総理の野田氏など、その典型であろう。
態度、ふるまい、言動にもそれなりの風格も威厳もあるから大したものであろう。
相当苦労したか、勉強したかいずれかであろう。
権力に恋着していないところも、選挙敗北の会見でも潔くて誠に好もしい。

しかしながら・・・。
何か足りない。
それを考えてみた時に、やはり「闇の力」「裏の力」日本の社会の深い裏底に流れるドロドロとした「力」がどうしても必要なのが政治と言うものなのかも知れない。

政・財・官・民そして黒幕。
これらがバランス良く調合されて力を発揮されるのが政治の力学なのだ。
いかにも民の代表という顔をしているマスコミですらタブーが山のようにあって、それは天皇・右翼・広域暴力団・特定の宗教団体・ユダヤ系人物や企業などなど列記したらキリが無い。

話しは変わるが、今回の政権交代選挙の翌朝。
朝番組でみのもんた氏が、これは「富国強兵」ではないかとやや批難染みた言質で繰り返していたが、富国強兵の何が悪いというのだ。

世界の趨勢に倣い対抗し、今こそ兵を強くし国を富まさなければ、とうていこの国を守ることができない・・・。
少なくとも国民はそのことを容認し、選択し、顔ぶれの貧弱貧相な大臣たちを切り捨て、かつての支配者階級の血脈に自らの命運を託したのである。
残った民主残党。
顔ぶれは細野豪志氏も前原誠司氏、玄葉光一郎氏、いずれも大臣のうつわでは無かろう。
個人的には安住淳、枝野幸男の両氏は何故か好きだ。
実は野田さんも好きだ。

ヤレヤレ、多くの日本人もアメリカ人も少しホッとしたのではないだろうか。
何とも危なっかしい日本の政権与党。
まるで「ママゴト」のような政治が3年もつづいたのだ。
誰でも不安になるだろう。
とにかく国家の呈を取り戻すべく自民党には頑張って欲しいものだ。
筆者の場合、もともと民主党に期待したことは全く無かったので、今日の選挙結果は原状回復と捉えている。

ありがとうございました
M田朋久


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