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■ 憂国 | 2012.11.29 |
確か三島由紀夫の小説であったように思う。 まさに本人自身が憂国の人で、その45才の生涯の最後を自衛隊市ヶ谷駐屯地(現防衛省)での割腹自殺で終えた。 「国を憂える」 日本人の危機感の無さには驚くばかりであるが、世界中の先進国と呼ばれる国々のほとんどの大衆・一般庶民の国家に対する意識レベルは似たり寄ったりに違いない。 日本国への侵略を謀る国、たとえば中国などは日本国の分裂混乱状態、日本人の危機感の無さ、国家への忠誠心・帰属意識の無さなどが好都合なワケで、それらを惹起すべく色々と画策しているとも聞く。 今は国力と言うと財力、経済力ひいては人口の多さなどを重視するキライがあるが、武力と言うものを忘れてはならない。 「非武装中立」なんて夢のような言葉があったが、現代世界の状勢を見て常識的な感覚をお持ちの方ならそのような国家が「存在できない」ことは容易に理解できるであろう。「永世中立」を謳うスイスなど徴兵制を持つ厳然とした軍事国家なのである。 日本の自衛隊も歴然として武力であるし、駐留する米軍はさらに明瞭に武力であるし、それらは他国の侵略を抑止する力を持っている筈であるし、外交交渉の「切り札」として必ず保持しておかなければならない。 国家の維持に警察が要るというのは国民が「悪事」を行う可能性を示唆しているし、国家に軍事力・武力が要るということは悪いことをする国家が存在するということを暗に示している・・・という理屈を忘れてはならない。 「善隣外交」という言葉も昔流行った。 人間も国家も豊かになり、経済力を持つと欲張りになり、悪人になりやすいものなのかも知れない。 夢のように善良な王国、小国「ブータン」の王様の高貴なスピーチは心を打ったが、今や中韓両国の、少なくとも国家元首の言葉にそのようなものは感じられない。 モチロン日本国も例外ではない。 日本が外国に侵略されたらどうするかと問われた若者の解答には唖然とする。 40%は安全なところに逃げる。 20%は降参する。 武器を持って戦うという憂国の若者は5%以下だそうである。 暗然とした気分になる。 そもそも最も安全なところが自国、自分の家であることを忘れている。 日本ほど安全で治安の良いところは無いので「ボケ」ているのだ。 多分。 国体の保持と言う意味で一番困るのが分裂と言うものである。 今回の解散総選挙の立候補者の顔ぶれを見ていて驚くのがその「政党」の多さである。 つまり意見、政策、考え方がバラバラであるということだ。 これは誰か、あるいは何かの陰謀ではないかと思える程である。 皆さんそれぞれに国を思っておられるのであろうけれど「乱立」するのはいかがなものか・・・と思える。 あらゆる組織について最も大切なことは統制、統合、統一、「統べる」こと。 団結、結束ということがこと外敵(ライバル)については言えることで、結束力を挫くことが最も肝要で、詐欺師の手口もこのヤリ方である。 色々な中傷、脅しをして獲物側の人間関係を撹乱し結束力を弱め疑心暗鬼にさせ、その間隙にツケ入るという手法である。 団結力、結束力というのは物凄い力を発揮するが、たとえば広域暴力団などのその強みの最大は裏切りを許さない血の結束、これはイタリアを中心にヨーロッパやアメリカに暗躍するマフィアも同様で、獲物や餌食に対してはその逆に結束力・団結力を弱める、分裂させるという手段を用いる。 このような視点から日本国の現状を見ると、どうも外国のある勢力下から国としての統一性や一致団結意識、ナショナリズムの高揚や危機感の涵養を阻害されているような感がある。 それは主にメディアを通じて行われ、スポーツ、映画、お笑い、ゲーム、各種の脳や思考の退化を招くさまざまの娯楽によって国民を退化させて国民を白痴化させ精神的に奴隷状態にしておいて(もう既になっているかも)侵略、占領、占拠、領有というような悪事を働くのである。 中国の領有地は天安門広場の建物の内部に書き記してあって、一つだけ空欄があるそうである。 いこの空欄の意味は何ですかと問うたところ、迷うことなくここには倭国(日本)が入ることになっていると堂々とガイドが答えたそうである。 中国とはそのような隣国なのである。 チベット自治区みたいに日本がならないでいるのは「奇跡」なのかも知れない・・・というような危機感が日本人全体で共有できれば何とか国体が維持できるかも知れない。 政党の乱立を見て思うことのひとつは、これは政治の紊乱ではないかと思える・・・。 国際的な闇の組織とか中国とかの覇権大国にとっては日本ほどおいしい獲物国は無いのである。 「大人しい民族」「高い技術」「美しい山水と水資源」 多分、地球上のパラダイス・桃源郷は恐らく「日本国」なのである。ちなみに中華思想というのは自分の国が世界の中心という考え方でこれは、フランスにも少しあるらしい。 祖国が日本であることを誇りに思い、その平和と安寧を祈りつつ、憂国についての個人的意識を書き綴ってみた。 結論的には最も大切な急務は「教育」であろうと思える。 これは子供に限らず、大人にも言えることで国民を善導する美しい教育が元々素晴らしい美質を内に備えた日本人であるなら、国を守る為に今何が必要なのかキチンと覚醒するにちがいない。 国家という概念を何かしら「悪」みたいな意識を持っておられる人々が居て、前総理の菅直人氏に見受けられた。これは維新の会の橋下氏にもうっすらと感じる。TPPとかを堂々と推進する政治家で目の表情の悪い人間は恐らく亡国の輩だ。 とりあえず亡国か興国か、この視座で政局の混乱を見ていきたい。 ありがとうございました M田朋久 |