コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 悪夢2012. 9. 6

悪夢で悩む人は多い。
覚醒時にも悪夢を思い出して、イヤな思いをするというワケである。
悪夢で苦しみ、思い出して苦しむ。
そのことを分析して苦しむ。
まさに三重苦だ。

夢の解釈は難しく、未だに科学的に解明されてはいない。
夢判断なんて言い「占い」めいた迷信(?)もあり、一般の人の悪夢についての認識はマチマチで、今のところ明瞭明確ではない。

筆者の場合、虚実は不明で勝手な仮説であるが「夢というものは精神的な排泄行為」ですヨ・・・という風に説明することにしている。
日中、覚醒時に心に引っかかった小さな兆し、チョット気になることや懸念が、眠ってから現出してくるんですヨ・・・みたいな表現をして、何とか納得してもらうようにしている。

つまり潜在意識、心の無意識層に侵入した或る種の「気になること」「心配事」「サイン」を顕現させるものが夢であるという解釈である。

このことは良く実話として例も多く、たとえば或る大事な契約をしようとしていた人物が、その日、眠ってから見た夢で、その契約の相手の人物の悪事・悪意を示す出来事を夢で見せられて、実際にその契約者の人物をあらためて調査したところ、確かに「悪人」「ペテン師」だったというような話である。これは、ご先祖の霊とか守護霊とかが教えてくれた・・・という説とその人物の態度ふえるまい言動の中に何かしら心の底で「ひっかかるもの」があってそれが潜在意識に残り夢に現れたという考え方があって、筆者としては両者とも可能性ありと考えている。

死んだ人が「夢枕に立つ」というのもある。
これらの真偽はともかく、現実に悪夢に対しての心の態度は「クールな分析者」の立場か「気にしないこと」が精神衛生上も現実への影響という意味でも有益であると思われる。

現実に起こっては困る「悪夢」なら尚更で、その悪夢に拘泥することでその悪夢が現実化しそうであるし、忘れ去る、もしくは参考にとどめることで悪夢の悪影響を最小限に喰いとめること、あるいは完全に回避できる・・・というアイデアである。

いずれにしても実際に悪夢で困っている人に対してのこのような助言は、有益であっても有害であったことはない。

心の中に残った嫌なこと、気になること心配事など、ネガティブな事柄を眠っている間に悪夢として排泄しているのですヨ。
それで顕在意識と潜在意識、夢と現実のバランスを取っているのですヨ・・・という風にエラソーに、もっともらしく解説すると安心される方が多い。
モチロン信じてもらえないこともあるが、それこそ「気にしない」ようにしている。

筆者の30年来のバイク友達で、実際に近所でバイク屋を営んでいるイケメン女好きのオヤジは淫夢を見て女を犯すのが楽しみで入眠するなどと不届きなことを仲間内で公言していたが、この友人の悪夢話は聞いたことがないし、見るからに健康そうなので人にお勧めはできないが、それ程悪いアイデアではないと思える。

悪夢を見ないコツというのがあって、これは入眠時の工夫をすることでかなりの効果を得られる。
できるだけ気分の良い環境で、気分の良くなることを考え、非現実的なファンタジー、たとえばディズニーとか宮崎駿アニメの世界に自らの心や思考・イメージを遊ばせ、決してテレビのニュース番組・ドキュメント・特番、特に病気や事故や事件ものに自分の感覚、特に聴覚・視覚に触れさせないこと、また決して思い出さないことが大事である。

それが自分の意志でできなければ、さっさとしかるべき病院に行って薬をもらったり、カウンセリングを受けたりした方が良い。

つけ加えるならば「夢分析」を扱った類の書物などは読まない方が良い・・・と考えている。
「恐怖を感じる」、マチガッタことを「思い込む」という危険があるので、最も悪夢対策に好もしくない行動と思える。
「悪夢は排泄物」
このアイデアは我ながら適切な助言ではないかと秘かに自負している。

ただし、悪夢で起きてしまったり、あまりにも長く続くようであれば、何らかの心身の病気がある・・・可能性があるので医者に行って診てもらった方が良いだろう。

ありがとうございました
M田朋久


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