コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 家電不況2012. 9. 4

SHARPやNECの数千人規模のリストラ策が話題になっている。
薄型液晶テレビ事業の不振につづく家電不況の真っ只中、SHARPは経営危機に陥っている。

経営危機の特効薬は社長交代だ。
姑息な手段を色々打っても、この特効薬に替わるものは無い。
典型的には、日本航空JALの再生だ。
京セラ相談役、名経営者の誉れ高い稲盛和雄氏が経営を引きついだ途端、業績回復し、最近では史上最高益を出したとのことだ。
大したものである。

稲盛氏が最初に断行したのは全社員の「意識改革」であったそうな。
「会社は社員の為にある」「コスト意識を持ちなさい」など稲盛イズムは3日間とか6日間とかのセミナー漬けで実施されたと聞く。
この経営上の手法は別に変った特異なものではなく当たり前のことであるけれど、この項ではそのことを論じる余紙は無いので後述したい。
社員の「意識改革」がいかに大切であるかを書いておくにとどめたい。
その陣頭指揮者としての社長の存在価値はとても大きい。
社長の運気、器量、力量、手腕というものが会社に与える影響は甚大である。
それが数千人、数万人規模の大企業であるなら会社や社員の命運、生殺与奪の権を殆んど持っているという意味で、その会社の先行きを占うのに社長のプロフィールを調べるというのは大変重要なものであるということだ。
パソコン、スマートフォン、最近ではIPADなどIT機器関連の「家電」メーカーの社長をざっと筆者なりに、つまり易学的に分析してみると興味深い結果であった。

予想通りというか、当然というか最も運気が悪いのはSHARPの社長であった。
最衰運期にあってもがいても、もがいてもうまくいかない時期にある。
ただし物事の準備には良い。
この社長は先日、脳幹出血で倒れた歌手の桑名正博と同年の昭和28年生まれ。
今年は坎水宮という衰運期である。

その上、この28年生まれの人というのはもともと社長の器ではない。
物事を柔軟に捉えるのが苦手で、物事の判断が硬直的になりやすいキライがある。
真面目で優しいのは良いが危機には弱い。

NECの社長も同じ28年生まれであるが、11月生まれであるので同じく経済的衰運期にあるが時間をかければ乗り切れるかも知れない。

富士通の社長は昭和29年1月、SONYの社長はあまり良い運気の持ち主ではない。
パフォーマンスは良いが、中身は無い。
流ちょうな英語を話し、見栄えやハッタリは素晴らしいが、これまた社長の器ではない。
SONYの将来はこの社長であれば、あまり明るくはないであろう。何だか言いたい放題だが、これらの企業は所謂、大企業であるので会社のみならず、社会や国家、イヤ全世界的な影響力を持つので、社長の器とか人選については慎重を期したい。

奇しくも佐々木則夫女子サッカー監督が宮間あやをキャプテンに選び、銀メダルを獲得させたように、見栄えやハッタリ、実績、パフォーマンスだけでなくその人物の器量、運気、基本的な考え方など総合的な評価が一大要件である。

筆者も昭和28年生まれ12月なので、昭和29年に近い運気、NEC社長、富士通社長、電機メーカーではないが日産のカルロス・ゴーンと同じ運気を持つ。
TOYOTAが苦労している一方で、NISSANは思い切った手を打ち、かなり奏効しているようである。

自分の会社(医療法人)も自らの運気、リーダーとしての器量に大きく左右される組織だ。
NEC社長と同様の運気であるが、SHARP社長程悪くない。

東芝の社長は佐々木則夫と言って、女子サッカー全日本の監督と同姓同名で運気も同じである。
つまり衰運ではない。
日立の社長も同じ「星」であり、強運期である。
わずか80名程度の零細企業であってもやることは同じだ。

稲盛さんのように社員の「意識改革」を第一課題にかかげ、どんなに伝わらなくても伝え続けなければならない立場である。

いずれにしても衰運期にある家電各社の社長の顔ぶれを見ていると、社長の人選をもう一度深考し、サムスン電子やアップルと本当に互角に戦える集団(企業)にしなければ日本の家電メーカーの将来は無いと思える。

最後にパナソニック。社名変更は普通凶だ。日本の銀行は社名が「軽く」なって格付けも軽くなった。ホンダとか日産とか日本名はできれば漢字で残したい。社長の運気は悪くないが良くもない。いずれにしても家電メーカーの苦戦は続くだろう、経営陣の活躍に期待したい。

話は飛ぶが、個人的に日本の家電メーカーは常々アタマにきている。

というのは、特にパソコンとビデオカメラについて次々と新しくなるのは良いが、ある時期が来ると壊れるというのと、新しい機種が出ると以前に使っていたソフトが全く使えなくなるという大変な不便を味わう。
その上、新機種というのは大概、余計な機能がついてかえって使いにくくなっていくだけでなく、ソニーのビデオカメラについては画質が明らかに古い機種より悪化しているのだ。

パソコンしかり、超薄型・軽量になって思わず買いたくなる新型が販売されているが、その中身、つまり機能が使えないのですべてパス、不採用だ。
総合的には、男のお金の使い道として家電というのは生活必需品に限らず、買い物の楽しみ最大の物品であるにもかかわらず、個人的に殆んど魅力が無いということで、筆者の場合、パソコン・ビデオに限っては全て中古品を探してもらって購入している。
プリンターについては新しいものはインクの減り方が早く、画質も悪い。
以前のものは丈夫で長持ち。
インクの減りも極めて少なかった。

というワケで日本の家電メーカーにケチをつけたいのは、
1. 余計な進化はやめてほしい
2. もっと消費者を向いてほしい
これらあらゆるビジネスに共通する不満、特に消費者ではなく儲けや利益に経営の志向があるのではないかと疑われている。
昨今の家電メーカーの印象であり、これらの結果としての家電不況があるような気がする。

ありがとうございました
M田朋久


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