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■ スーパーバイク | 2012. 6.20 |
10年ぶりにオートバイの新車を買った。 KAWASAKIのビッグバイク。 世界最速に数えられるninjaZX14R、1440cc、200馬力。 KAWASAKIのブランドカラー、オーロラグリーンに輝くピカピカの車体は、260kgとその排気量の割には軽量。 実際、乗った感じも250ccか400ccの中型バイク並みに軽い。 取りまわしも良く、コンビニや買い物へのチョイ乗りにも違和感がない。 暴力的な加速は「可能」であるが、あくまで乗り味はジェントル。 そのスタイリングと同様に、まさしく大人のスポーツバイクだ。 このバイクの購入については、雑誌の広告を見て衝動的に友人のバイク屋のオヤジに注文したものだから、実のところ実際に購入する段になって、イヤイヤ買ってしまったワケであるが、この新型マシーンの完成度は秀逸で、後悔も不満も殆んど無い。 特にトラクションコントロール(駆動系制御装置)とパワーモード変換機能とABS(アンチロック式ブレーキングシステム)が装備され、さらにマイルドでジェントルな大人の味を醸し出している。 その気になればスーパーバイクそのもの。 鬼のような爆発的加速を、いつでもどんな状況でも出力することができるので「羊の皮を被った狼」、クルマで言えばスカイラインGTRのような趣もたたえている。 オートバイも進化したものだ。 見た目ばかりで着飾った良家のワガママお嬢さんをイヤイヤめとったら、物凄く素直で従順で優しく、つつましやかで料理も家事もうまく、夜の生活も結構激しくしっとりして、気立ても良くもしっかりしている・・・みたいな、そんな風な満足感があり、6月2日の天赦日に納車された以降は連日連夜、この鉄製の大人のオモチャを自由自在に操って楽しんでいる次第である。 難を言えば、新車でピカピカしているということであるくらい。 筆者の好みでは、クルマやバイクというものは少しく傷がついて、古びて、錆がういて、汚れていて、何かしらの年季が感じられるものがベストで、いかにもおろしたての新品と「これ見よがし」・・・といった雰囲気がNGなので、どうやってこの新しいバイクを汚していくか考え中である。 ステッカーでも貼るか、部分的にでも少し塗り変えたりとか考えたりしている。 もしも真から気に入ったらのレベルになってからであるが・・・。 何せまだ試用中で、ヒョットしたら早々に売りに出すかも知れない。 あまりにも乗り易いと飽きるのも早いものなのだ。 現在モラトリアム(執行猶予中)なのである。 まるでプロペラ機からジェット機に乗り換えたような按配であるが、昔のバイクの魅力が減じたワケではない。 我ながら欲張りとも思えるが、多少贅沢であるけれど、以前のバイクも売りに出さず、2種類の乗り物を乗りこなしていると飽きることが無いので、永遠に乗っていたいオートバイについてはこのような工夫もしている次第である。 あまり執着を感じないクルマについては、一台でコト足りると思うのだが、これまた2台も持っている・・・贅沢やなあ我ながら。 若い時には想像もしなかったが、60才前にし、バイク狂いがさらに増悪するとは・・・我ながら少しく忸怩たる思いがする。 周囲の真面目な人に言わせると、医者で、それも従業員70人超の企業の経営者としては、こんな危険な乗り物に日常的にまたがるのは「いかがなものか」と不用心・不謹慎であると断じておられるが、全く「お説ごもっとも」。 反論はできないが、いつもの論調で言い訳を述べさせていただくと、時間がくればみんな死んでしまうワケだし、交通事故にしろ、癌や脳卒中、心臓病、自殺等々。いずれにしても何ともイヤラシイ病気にいつなってもおかしくない年齢なので、好きなことをして生きていきたいし・・・、生命を燃やし尽くす程の冒険的暴挙でもなく、チョットだけ危険な交通手段を楽しく趣味として味わいたい。 それに「油断しない」「危険を常に意識する」という意味では、クルマより余程安全な乗りものなのではないかと自分を納得させている次第である。 それにしても、毎月1万6千円を7年間も払い続けるわけで、払い終わる頃はなんと65歳。年金受給者ライダーだ。凄いね! ありがとうございました M田朋久 |