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■ 結婚願望 | 2012. 4.11 |
これを男女があらゆる年齢層で持つことは、悪いことではない。 ご存じの通り、人類は繁殖しつづけることで発展して来た。 制度としての結婚は、安心して子供を育てる為に法的、社会的、経済的な環境と精神的なバックボーンを提供するものと考えられ、人類にとって有益なシステムと思える。 筆者の経験では、9のつく年、つまり19歳前後、29歳前後、39歳前後、49歳前後にこの願望がピーキーに強くなっていて、それが年齢とともに次第に弱まってくるのは多少寂しいものがある。 年齢が高まる程、性的欲求が減じ、経済的安心感と寂しさを埋めるものとしての結婚の意味が高まるようだ。 さて、ここで結婚を実らせる為に色々と、特に女性にエラソーに伝授してきたことをお伝えしたい。 普通は 「結婚」という言葉は、多くの男を恐れさせる。 時には女性をも恐れさせる。 人間は自らの自由を脅かされるのを本能的に恐れるので、結婚を「迫られる」とたいていは怖じ気づいて後ずさりをしてしまう。 「結婚」を手に入れるには、相手に男女を問わず結婚を「強要したり」「ほのめかしたり」するのは、基本的にタブーである。 結婚というものは、打算や駆け引きの賜物なのである。 本人や周囲の意図がいかなるものであれ、昔からそういうものなのだ。 男女間の愛を中心に据えて「結婚」というものを考えてみると、その実相は、実はとても「不純」なものなのである。 本当に、真に信頼し合った男女の間に、言わば社会的契約のような「結婚」という前提は不要なものではないだろうか。 相手の愛情や保護の永続性を疑っている時に「結婚」というカタチによって相手を縛ろうとか、支配・所有しようとかするあきらかな意図がある筈である。 つまり、「相手を信用できない」から結婚するというものである。 周囲の人人々に公開することで、堂々とSEXをしたり、同居したり、同行したりする為にも必要な契約なのかも知れない。 また「結婚」という形式によって、その男女の間には或る種の緊張が失われ、馴れ合いになり、お互いがワガママになることが多い。 これは婚姻関係の無い同棲の場合には、さらに不毛の関係性になるように思えるが、法的、社会的に日陰の身である女性の存在は逆に純粋になり、結婚を求めない女性の場合、さらに「純愛」っぽく見える。 近頃、寺田農という70代の俳優さんが、殆んど結婚状態、つまり内縁関係にあった50代の女性に「婚約不履行」を理由に訴えられていたが、この女性の感情や言動をTVで見聞するに、まことに哀れっぽく、気の毒でもあった・・・と同時に女性の愚かさと男の移り気、身勝手さをマザマザと世間に露呈させられ、色々と結婚について考えさせられる話題であった。 件の女性の場合、「相手の男性との結婚」についてのキチンとした意志とか覚悟とか持っておくべきであった・・・筆者の研究ではこの二人の相性が悪く、もしかしてめでたくゴールインしたとしても、不幸な結末になる可能性が高い。何事も「ご縁」なのであるから従容として受け入れる方が女性として人間として美しい・・・と思える。払った犠牲がいかに大きかったとしても・・・。 このような女性の場合、キチンと駆け引きをして、計画的に婚姻関係に持っていく知恵と情熱が必要であったのであるけれど、元々この俳優さんたちの男女の愛はとても不純なものであったにちがいない。 即ち、性的、表面的、ご都合主義的、便宜的関係であったことが窺える。 話を戻すが、女性が特定の男性との結婚をめざすなら、最も大事なことは相手にとって自分が魅力的な存在であることを強く「演出」しなければならない。 特に「性的魅力」を維持し高めていくことが大切である。 もしかして、これを4年以上維持継続させることができれば、法的な結婚は時間の問題となる。 逆にみると、この相手にとっての「性的魅力」が失われたならば、たとえ婚姻関係にあっても、もしくはそれを手に入れても安閑としてはおれない。 他の女性の存在を容認するか、他の性的行動を受け入れていくか、また子供や経済的、便利的な絆がその関係性の中に存在しなければ、その「結婚」は既に終わっているのである。 くどいようだが「男女の愛」を中心に据えて、あらためて結婚を考えてみると、その不純さ、頼りなさ、あいまいさが浮き彫りになってくる。 次は貞節さである。 これもキチンとアピールしておかなければならない。 これは意外に感じられるかもしれないが、男は本能的に「自分の子供」を産んでくれることを女性に求めるので、とても性的魅力の高い、美人で貞節を守れそうもない女性は結婚の対象としての魅力が急落してしまうことがある。 これは現に、結婚している男女の場合では「愛が急に冷める」ことの原因の多くが、コト男性に限って言えば、女性の不貞なのである。 これは女性の場合には、あまり起こらないらしい。 女性は「自分の子供」を産むことについての確信があるので、相手の男性の不貞や浮気が気にならないらしい。 これは筆者が男であるので、真実はさだかではない。 料理がうまいとか、家事が上手とか、手先が器用で巧みであるとかは、あまり関係ないようだが、物凄く怠惰な癖とか無ければ充分なのである。 とにかく、貞節さを含め信頼性が大事なので、男性がモテル女性を欲するのは結婚に誘導するのには良いが、実際に浮気などをして信頼性、貞節への疑念が生じた途端に一気に「冷める」可能性があるので、これについても充分注意されたい。 それとタイミングの問題も重要である。 多少、易学的になるが、物事はタイミング。 時宜を得るというものはとても大事である。 易学は時の学問(learning of time)というくらいで、これを逃したり、また、焦って早まったりしたらロクなことはない。 世間では、不幸な独身より不幸な結婚の方がはるかに多いのだ。 まとめて述べると、女性の側に限って結婚願望を実現させる為の要件は、 @結婚を迫ってはイケナイ A性的魅力を維持しつづけること B貞節を守ること C人間的に信頼性が高く、誠実であること つけ加えるならば、バランスの取れた、落ち着きのある温順な人柄であって、十人並みの美人であれば、マチガイなく相手を結婚に導くことができるし、求婚者が列をなしてその女性の前に立ちならぶことであろう。これは、未婚の時から『いい奥さん』らしく振る舞いそれらしく言動することが、相手に結婚への幻想や妄想を創り出すのに有益であろうと思える。 重ねて付け加えるならば、その結婚願望が或る特定の人の犠牲の上に達成したものであれば、最終的に幸福な結末にはならない。 これは因果の法則とか、宇宙の法則とか呼ばれるもので、こういうことは自然の「なりゆき」みたいなものが一番通達しやすいし、結果も良い。言い換えるならば、表題のような願望を抱かないことがそれを手に入れる一番の方法ともいえる。 "Every thinng goes to him who wants nothing" 「何も望まぬ者にすべてがやってくる」 いずれにしても、魅力と同時に男女共、徳を磨いておくことも肝要であり、早道でもある。 ありがとうございました M田朋久 |