コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ アップル2011.11.17

リンゴのことだ。
ビートルズの結成時のレコード会社も確かアップルだった。
その同じ名を冠した世界有数のパソコン会社、アップルの創業者で、立役者で、その道のスーパースターでベンチャー企業のカリスマ的存在がスティーブ・ジョブズだ。
最近55才の若さで亡くなった。
膵臓癌だったらしい。
発病は40代後半くらいからなので、医者から見ると結構長く生きた・・・と思える。

いずれにしても偉大な実業家の中ではメズラシク若死にだ。
筆者の研究によれば、件のジョブズさんは‘55年生まれの九紫火星。
幼少時からアタマが良く、天才肌で華やかだが、生来的に早老早死の傾向がある。
同じ55年のマイクロソフトのビル・ゲイツ氏は11月生まれであるから八白土星になるので、同年でも随分と存在感や趣きが異なる。
若々しくてもっとドッシリと落ち着いた印象である。
ゲイツさんは天才肌のクリエイターというより、どちらかというと堅実な実業家である。
そのマイクロソフト社さえも天才ジョブズ氏のチカラでアップル社は株式時価総額で追い越したそうで大したもんであるが、その絶頂期もしくは再々出発時にあっけなく死んでしまった。

いかにも時代の寵児、天才らしい最後であったけれど、ご本人には悪いが一般庶民には何だか少しホッとさせられる事実でもある。
どんな天才でもカリスマでも大金持ちの資産家でも、どんなにアタマが良くても病気で死んでしまうという峻厳な人間の生命のことわりが私達の脳裏に「人間の生死については全く平等」であるなぁ・・・といった特別な人々への屈折した嫉ましさみたいなものを一気に吹きとばしたように思えた。
スティーブ・ジョブズ氏は生まれながら波乱含みの人生で、いきなり実父母から引き離され養子として育ったらしい。

大学を中退し会社を興し、マッキントッシュというパーソナルコンピューター、所謂パソコンの原型を作って売り出した。
一時、マックという愛称で親しまれ大ヒットしたが、内紛やらがあって会社を追われ他社で敏腕を振るい、再びアップル社の不振を盛り返す為に請われて古巣に舞い戻り、大改革を断行し、音楽の新しいモバイル機器iPodを発売し大ヒットさせ、さらに新世代携帯電話端末iPhone・iPadを世に出してこれまた大成功。
あらゆる情報通信媒体機器の革命的新製品を創出して、その天才ぶりを発揮した。

モチロンひとつひとつの技術は多くの技術者の集積によるものであろうが、それらを束ね着眼し、発想し、創造し世の中に現出させた大立役者としてはまさに世界のカリスマ・神と呼ぶにふさわしい人物であろう。

筆者もiPhoneを一度手にしたことがあって、単純に電話として使うには少々不便でストレスフルですぐに買い換えてしまった。

そのキッカケはアップル社への不信であったというか怒りであった。
夜の店で酔っ払ってジーンズのポケットに件のiPhoneを入れたままあわてて排尿しようとしたらジーンズを濡らしてしまった。

恐らく「水濡れ」であったのだろうけれど自覚が無い。
そのままソフトバンクの契約店に修理を頼んだところ、手続きが極めて繁雑で面倒臭い。
まず「自分でアップル社に送れ」だと・・・。
そうして修理完了を待っていたら水濡れの証拠写真まで同封され「契約により修理できません・・・アップル社」だと・・・。
トタンにブチ切れ叩き壊そうと思ったけれど、冷静になってすぐに再安価の韓国製の単純携帯電話に交換してしまった。
以来iPhoneの類には一切触れないことにした。
たかが電話でメンドウクサ思いやイライラするのは真っ平だからである。

スティーブ・ジョブズ氏は若い時からその奇矯で極端な言動から注目されていて、どちらかというと奇人変人の部類に入るだろう。

モチロンその生い立ちについての類推をすると、強烈なトラウマも存するのであろうけれど、天性の気質としていかにも九紫火星の人らしい人生である。
一時は禅などの精神世界に凝り、リンゴしか食べない時期があったらしい。
だからアップルというワケではないだろうが、多分にビートルズを意識したものでないだろうか。
ビートルズ同様、世界的な著名士にはなったが、その激しい行動・言動に話題性バツグン。当時のジョブズ本もかなり読んだ。

はからずも不治の病、膵臓癌の罹患であったが、若い頃の写真を見てみるとそれは「肥満者」の風貌であり乱れた食生活を想像される。
膵臓の病気は大概、過飲か過食が原因となるし、近々に自称するように純粋なベジタリアンならば肥満にはなり得ない筈だ。

もともと九紫火星の人々は体が弱く、中年期以降は過食に弱い。
運気も50才を境に下降傾向だ。
体質的には過食過飲に耐えられるのは三碧木星か八白土星の人かせいぜい六白金星の人。
九紫火星を筆頭に七赤金星の人々は過食するとすぐに肥満し、病気持ちとなる傾向がある。
いっぱい食べれる六白の人はそのネガティブな思考とうつ的情性が災いしてか癌になりやすいようだ。
激しい感情のカリスマ才人、九紫は殆んど短命である。
その思考速度の速さが時間感覚を縮め、言うならば人生フィルムの早まわしというワケである。
見た目が穏やかで気長の人は余程の苦労人で、食生活の淡白な人である。
その隠れた意図に反して肉体を動かす仕事の人の方が長命である。
生活上の必要があって家事やら子育てとか農業労働者の九紫の人には長命の人も多い。
怒りの感情が体内に蓄積され、澱み、何らかの肉体上の悪因をつくると考えられる。
その怒りの根底にある深い孤独感、見捨てられ体験もこれを加速する。
ビートルズのアップルのようにジョブズ氏のアップルも世界的に名を成したものの波乱が多いようだ。
同じ音楽界のカリスマ、ジョン・レノンの横死(異常者の凶弾に倒れた)と同様にジョブズ氏の死も歴史に残る夭逝となるのであろうか。
ご両人とも禅やらヨガやら、何かしら東洋的な精神世界に傾倒したという共通点もあったりしてますますアップルつながりを感じる。

こういう意味で個人的にはリンゴは好きだがアップルは嫌いだ。

ありがとうございました
M田朋久


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