コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 11.4.112011. 4.16

東日本関東大震災から1ヶ月が経った。
平成7年1月17日、阪神淡路大震災からたった16年で起こった惨事。
平成になって戦争は無いから良いものの、昭和天皇と同じく日本国民も平成天皇も試練がつづく。
戦争と震災とは人災と天災の差があるのみ。
結果は同じなのだ。
大正天皇の時にはその短い皇位の間にもかかわらず関東大震災(大正12年9月1日)が起こった。

世界で唯一の原子爆弾の被爆国でもある日本という国は、戦争か天災かいずれにしても苦難困難で鍛えられる。
最も平和を謳歌しているように見えて実は経済問題も含めてさまざまの国難に遭っているというコトである。

ところで国難の折に戴いている総理、宰相というのがいずれもリーダーシップ能力の著しく劣った人物であるというのはいかにも皮肉なことである。

阪神大震災では好々爺然とした社会主義者の村山富市氏、今震災では狭量な市民運動家の管直人氏。
関東大震災の折には加藤友三郎なる人物が宰相であったが亡くなり、山本権兵衛は戒厳令を発し金融恐慌にはモラトリアムで乗り切った。
この方は名宰相であった。
戦争を始めたのは心優しい学校秀才ではあったが偏屈な陸軍軍人の東条英機氏であった。
いずれもそれぞれの個性にはどこかしら光るものがあるかも知れないが、一億国民を善導できるリーダーとは決して言えない・・・と思える。

しかし考えてみれば政治とか国家というものはそういうものであるかも知れない。
親父があまり立派だと子供は育たない。
こんな親父で大丈夫だろうか・・・みたいな頼りないリーダーの方が子供(国民)も逆に立派になったりする。
「自分たちがシッカリせねば・・・」なんて思わせてくれるからである。

幸い我が国には高貴にして温かく質素と清貧と平和を好まれる皇室がおられて、いずれの国難にも必ず国民と共にあり、素晴らしいリーダーシップを発揮されて国民を善なる道、幸福なる道に導いて下さるのである。
有難いことである。

極東の島国は今や世界最古の王国、いや皇国でもあるのだ(以前はエチオピアであった)。万世一系の良民は1億超の大家族となって心をひとつに多くの国難と戦って来たのである。

世界中が称賛するその国民性、即ちお互いを助け合う互助の精神、素晴らしい愛と思いやりと静かな決意を含んだ生命がけの公職の人々の仕事ぶり、特に警察官、自衛官、消防隊員、東京電力の社員の皆さん。
いずれも自然に現出した無名の国士たちなのである。

すべからく善良なる国民、良き国家というものは自助と互助と扶助と絶妙にバランスして快適に存在している。
幸せに暮らしている。
その国民の幸福感の凋落の中で突如として起こったこの災害は全国民を一気に平和ボケから覚醒させたかのようにも思える。

殆どの国民は天皇を親として心をひとつにして、お言葉によれば「長く心を寄せ」固い絆で結ばれ、ついでに世界中の目をこの素晴らしい国民、国家への謝恩と尊敬と畏怖を覚えさせ、共感させ、新たな世界観、国家観、それぞれの人生観に目覚めさせたように思える。

先の震災の時のように地下鉄サリン事件などというおぞましいテロ戦争などにマスコミのエネルギー、日本の耳目が長くこの大災害という国民の背負うべき悲惨な出来事を長く心に留めてお互いを我が事のように助け合い、いたわり合う世の中になれば良いと思える。

丁度一ヶ月が過ぎ、この春の日に思うことである。
これからが本番である。
熱病も覚め、落ち着きを取り戻したかに見えるこれからが大変なのである。
そうしてもしかしてこの日本という国が世界の平和の人々の精神的な絆のシンボルのような存在になっていくのではないだろうか。

ありがとうございました
M田朋久


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