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■ お金の神様 | 2011. 3. 8 |
フランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーの長編小説「レ・ミゼラブル」の原題の真意は「貧しき人々」という意味らしい。 英語のミゼラブル(無残な、哀れな、可哀そうな)という言葉のニュアンスが少し異なるようである。 昨今の景気低迷で日本での貧富の格差が拡がり、所謂、貧困層の人々が増加しているようである。 旦那さんの仕事が不安定で、その収入が月平均3万円とかを聞くと、一体どうやって生活しているのか心配になる。 それは今の日本では極貧と呼べるかも知れないけれど、いかにも貧しげな身なりとその割りには案に反していかにもノーテンキな明るい表情と合わせて拝見すると気の毒であるなぁという感想を持つと同時に、何がこの貧しさの原因であろうかとツラツラ考えながら、それらの人々の特徴を思いつくままに書き述べてみた。 お金持ちの特徴というのは書店に数えきれないくらい山積みされているビジネス書や、所謂「成功本」にお譲りして、ここは敢えて書き難いテーマに勇気を持って少し触れてみたい。 モチロンのこと、貧しき人々への軽蔑とか侮蔑とか、また同情とか哀れみとかの気持ちは決してなく、自分を含めてどんな人もソコに落ち行く可能性を秘めているので、ただ単に経験やら書物で見知ったことを正直に、率直に羅列してみた。 余談であるが65才以上の人の何と95%の人が破産するというデータもあり、貧しさというものは決して他人事ではないのだ。 1)「本を読まない」 本を読めばお金持ちになるとは限らないが、お金に困っている人は大概本を読まない。 読んでいるとしても何の役にも立たない駄本、駄雑誌、小説の類で、人生生活に有益な書物を慎重に選んで習慣的に読むということがないようである。 2)「仕事をしないか、もしくは生活の為にイヤイヤ仕方なく仕事をしている」 生活の為の仕事であれば収入も「生活の為のレベル」にとどまり、高収入とまでは滅多にならず低所得にとめおかれることが多い。 そもそもイヤイヤ仕事をすることは一緒に仕事をしている仲間やお客さんや仕事そのものに対して無礼であろうと思える。 3)「遊びに時間とお金をかける」 つまり道楽者ということになるが、これは貧しい人の特徴ではない。 不思議なことである。 生活感がないことが良いのかも知れない。 4)「灰色の軽自動車に乗っている」 これも不思議であるが、現実にそうなっているので観察してみられたら確認できる。 5)「宝クジをよく買う」 或る成功本に絶対に「宝クジを買うな」と書いてあったが、「宝クジを買う」と言う行為は、自分が自力で、もしくは本業や自らの才覚でお金を「稼ぐ力」がないと心理的に宣言しているようなものであるとあった。 確かにそうかも知れない。 4)、5)はよく関連していて宝クジ屋さんの前で観察していると灰色の軽自動車での来店がとても多い。 6)「服装が地味である」 最も貧乏な色は灰色であるらしいが、少し似た色の黒とかはゴージャスで贅沢な色である一方で、所謂ネズミ色はいかにも地味くさい。 そんなにきらびやかでなくてもそれなりに清潔でサッパリとして多少華美な服装をお勧めする。 7)「音楽ばかり聴いている」 音楽はアタマや心を癒やしてくれるが、怠けさせもする。 静けさや沈思黙考をもっと生活に取り入れた方が良かろうと思える。 死刑囚のように何もない独房で長く静座していると、どんな人でもまっとうな人間になるように心の騒がしさは富を失うような気がする。 8)「考えていることや口にする言葉がネガティブである」 愚痴や泣き言や不平不満が多く、感謝の念や感謝の言葉や喜びの表現が少ない。 これは産んでくれた親やご先祖、果ては創造主つまり神様も喜ばないであろう。 結果的に応援してくれないであろうと想像できる。 お金の神様が好まないタイプであるらしい。 9)「人に喜んでもらうという気がないか、それをしてもすぐに金銭に換算しようとする」 無償の奉仕ができない人が多い。 10)「お金の話をしょっちゅうする、してしまうという傾向を持つ」 数字として淡々とお金を語るのに、生活と結びついたお金のハナシが多くなるのは、収入の少ない人の場合、自然にそうなるのであろうけれど、そうであればあるほどそのような会話や発言は避けたほうが良かろうと思う。 何故ならそのような会話でリッチになることはなさそうだからである。 何故か分からないけれど、お金の神様から見ると「仕事を自分のもしくは家族の生活の為にする」というのはお金や仕事に対して失礼なことになるのかも知れない。 お金に人格があるとすれば人を喜ばせたいのである・・・恐らく。 自分の生活よりも人を喜ばせようと考えてお金を使うのであれば、お金は人を喜ばせた結果として入ってくると仮定したら、自分たちを喜ばせる為に仕事をしてお金を求めることがいかに金運を遠ざけるかワカルであろう。 何となくお金の神様も喜んでくれそうである。 口説いようであるが、智恵や知識が富を生むのである。 その上専門家によると現代は知識情報社会であるそうな。 高度な技術、高いレベルの智恵は時にとんでもない富を生む。 そのことに気づいているならば、もっと優れた本をいっぱい読んだり、知恵者・知識人・成功者の話を聴き、講演会やセミナーに積極的に参加してしかるべきではないだろうか。 社会的知識や情報には無限の価値を生み出す可能性があるのだ。 社会的信用の方が実際に金銭よりも富としての価値があるように・・・。 そうしてそれらは宝クジなどよりありがたいことにはるかに高い確率で富や成功への道標を明々と示してくれる。 11)「信心深くない」 積善の家に余慶あり 積不善の家に余殃あり これは善なることを世の中にできるだけ多くしていくことが、子孫の繁栄につながるという考え方で、逆に見ると今の自分の豊かさや幸福や富はご先祖や親の余慶ということになるので、毎日の積善と同時にご先祖への御礼を欠かさないという生活態度は二重にも三重にも自らの幸福な人生を保持、発展させる為の最良の妙手かも知れない。 ありがとうございました 濱田朋久 追記:本田直之という人の「レバレッジ・リーディング」なる書物がある。 これは最近金融の世界でよく使われる言葉であるレバレッジ(テコ)、テコの原理で読書への投資は富や成功の獲得へ応用できて、例えばお金に投資すると数万円の読書(本)が数百万円か数千万円の価値を生むという理論を提唱して結構売れている。 つまり役に立つ良書をたくさん読みましょう。 その結果色々な成果を得ますよ・・・というのであるけれど、このことは筆者としても異論はない。 |