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■ 異性拒絶症候群 | 2011. 2. 4 |
これは多分筆者の造語と思えるが、割りに悲劇的心の疾病であるのでここに少し書き記してみたい。 症状は異性に対して「無意識」に抵抗を示すもので、ふつう本人の自覚はない。 例えば異性の友達がいない、異性と交際できない、声をかけられたり、交際を求められても何となく断ってしまったり逃げ腰になったり、自然にしていてうまくいかなかったりする。 結果的に独身であったり、交際相手がいなかったりするが、決して美人でないとか醜いとかではなくてむしろ充分すぎるほど美しかったりハンサムだったりする。 これは男性よりも女性の方が深刻で、何故なら女性は男性よりも受け身で臆病で、性欲も男性より激しくなく行動として積極性を帯びないので結果的にとても孤独になってしまうからである。 この「病気」が重い場合、本人に全く自覚が無いので独身であること、独り身であること、未婚であることに少しの痛痒も感じずに割りに堂々とサッパリと一人で生きておられるので、世間も家族も本人もいたって呑気で苦しみの無いことが多い。 ただ人生生活全般にわたって女性であること、男性であることを少しも楽しめていない。 全く女性をやめている人と、殺風景で全く潤いのない女性と逆に女性としての魅力の満々とした女性も時々おられて結構ややこしいトラブルを起こすことがある。 どんなトラブルかというと、異性を惹きつけておいて蹴飛ばすというもので「ザマぁみろ」とか「ホラ見たことか」みたいな軽い復讐の完遂みたいな高揚感を味わう女性もいて、これは専門的に「ラポ」と呼ぶことがある。 女性の好きな男性諸氏はこのような女性にかかるとその反応に驚いてしまうが、別に深く傷つくことは無い。 只の心の病気であるのでサッサと諦めれば良い。 恨んだり憎んだりせず男らしく潔く次の女性に向かった方が賢明である。 原因は一般の人が想像するようなレイプ体験とか、成長発達段階の深刻なトラウマとかではなくて単に親子の相性の問題であることが最も多い。 だからこそごくごく一般に社会に見られるのであるが、それを「病気」と認定するほど心の知識の深い人はいない。 これは簡単な心理検査で判定することができるが、一般にはあまり重要視されず、無視されることが多い。 親子の相性というものは極めて重大な人生上のさまざまの問題行動の秘密を包含しているが、多くの人はそれをあまり自覚してはいないので「何でこうなるの」みたいな夫婦や男女は職場での異性関係のトラブルの原因について見当違いな原因を上げて多くの場合真の心理的問題を掘り起こされないまま人生を終える。 「心の問題」というのは、本当は物凄く奥が深く深淵で謎に満ちているのだ。 単純に親子の相性が良かったから良い結果で、悪いから悪い結果ということは決してない。 それぞれの個々の人生は唯一無二の絶対的なものであるが、家庭や生い立ちや親子の相性については全くケースバイケースである。 当方ではそれをかなり高い精度でクリアカットに突き止めることができる。 どうしても異性とのトラブルが絶えないとか、異性と全く縁がなくてそのことに苦しみを憶えているとか、男女関係が生じてもいつも破滅的結末を招来してしまうとかでお悩みの方は一度当科の門を叩かれてみられたらと思う。 何らかのお役に立てるかも知れない。 少なくとも自分の抱える男女間の諸問題の深い原因をつきとめることができるかも知れない。 また職業では夜の店とかの女性、つまりホステスさんとかの男性相手の仕事やAVモデルとかホストとか、とにかく異性を相手にする仕事を選んでいることが多く、心の底ではそのことを楽しんでおらず、どちらかというとイヤイヤそれをしていることが多い。 これをアル中の父親を持った女性、暴力的で乱暴な父親、ギャンブル好きの父親とかで苦労した女性がまるでつかれたように運命に魅入られたように夫に同じような男性を選ぶのと似て結構悲劇的である。 モチロンこの逆もあるがそれは想像よりも少ない。 不思議なことである。 まるで自らの人生の課題をもう一度克服する為に、或いは修行僧のようにそれらの不幸な選択を通じて人生を精進行脚の場としているかに見える。 良きにつけ悪しきにつけこのような男女間の一つのパターンというか脚本のような物語は誰の心にもあって自らの人生を表面的な意図に反して「こんな筈ではなかった」「何でこんなになったんだろう」という風に嘆かれることが結構多いようである。 日本の有名な数学者である岡潔氏が「春宵十話」で述べているように「無意識は意識よりも人間の行動や重要な選択に影響を及ぼす」という理が今では常識になっていて、そのことを証明するようなこの男女間のあり方の無意識的な、或る種病的な行動異常群、つまり症候群と考えている。 男女の愛の完成もしくは愛の喜びというものは人生の幸福の一大要件であるので、是非とも乗り越えたいテーマであるが、これは口で言うほど簡単ではない。 幼い時の育てられ方、親子の相性・生い立ち・遺伝的気質の問題が暗黒の深海のように重々しく人の心を満たしていて、普通の人間はそこから一生涯抜け切れないのではないかとさえ思える。 ありがとうございました 濱田朋久 |