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■ 年末年始 | 2011. 1. 7 |
NHK紅白歌謡歌合戦を略して「コーハク」と呼ぶ。 今や国民的な年末大晦日の催しなので、我慢して約3時間ばかりテレビの前に座ってビールを飲みながら視聴した。 動機はと言えばただただコラムを書く為である。 40年間一度もまともに観た事の無い番組であるので、最初は物凄く違和感があったのであるが、或る一定の決まり事があるらしく、それを極めて素人っぽく述べてみたい。 どうも対象となる年齢層は子供からお年寄りまで極めて幅広いようだ。 このような番組のコンセプトはNHKという放送局のひとつの宿命的な縛りであるが、結構大事であろう。 少々無理もある。 それに最近のヒット曲と昔からの定番の人気歌手、人気曲を言うならば定食としてキチンと枠を取ってあって、そこに近々の流行の曲やその年に話題になった曲を入れ込んであるようである。 つまりヒット曲あり、懐メロあり、子供の曲あり、昔の歌手がいて若い新人の歌ありで何だかワケのワカラン、メチャクチャな肉も魚も入っているゴッタ煮的な出演者リストになっているようだ。 恐らく視聴者の好みを出来るだけ反映し、そこにNHKの製作者側の方針を際限も無くスリ合わせて出来たゴッタ煮的で少しも美しくないバランスの悪い番組になっている。 アンバランスのバランスでよいのかも知れないが、これではコーハクではなくケーハクではないか。 一方、塩野義製薬のミュージックフェアはわりと対照をなす歌番組のような気がする。 年一回のお祭りだからイイヤみたいな開き直りかも知れないけれど、今は日本のテレビ番組は一部のそれを除いて何かしら美しくないものが目立つ。 ところで個人的には3曲ほど収穫があって、それは第1に「トイレの神様」というモノである。 確か植村花菜とかいうこれもまた割に平凡な名前の地味な人が歌う曲であったけれども、とても感動して不覚にもず〜っと涙を流して聴き入ってしまった。 それと「流星」という歌である。 名前だけは知っていたコブクロという歌手を初めて拝見した。 サングラスをかけた背の高いお兄さんが妙にカッコヨク、歌も割りに良かったあるネ。 丁度、安全地帯の玉置宏二に似ている歌い方と声の質であった。 後はひたすらどうでも良くて、その晩寝る間に忘れてしまった。 まさに年忘れ、全国歌謡ショーである。 それから元旦の午後にはこれまた超長寿お笑い番組である笑点を観た。 中でも「大喜利」は最高に笑わせていただいた。 本当に芸としてNK細胞(ナチュラルキラー細胞、免疫細胞)全開番組で、2時間くらいはこの良い影響を受けたような気がする。 有り難いことだ。 誰が脚本を書くのか知らんけども、演ずる人のキャラクターも内容も素晴らしいものであった。 タマにはテレビをじっと観賞するのも悪くないかも知れない・・・と瞬間的に思ってみたものの後はやはりただの時間の空費・ムダ遣いで、ただの騒音・視聴覚公害のようなものでただちにスイッチを切ってしまった。 本当のところ友人の家であって自分の部屋ではないのでお願いをして酒にしてもらった。 お疲れ様でした。 そうしてお正月はとにかく少し仕事をしてオートバイと読書三昧。 オートバイはやはり今のところ最高の恋人である。 少し湿って冷たい冬の空気を突いて走る道路脇に盛られた雪の帯と、濃い緑と黒と青と灰色で縁どられた田舎の国道を眺めながら大排気量のエンジンの轟き鼓動を全身で感じながら走る喜びは天を翔けるような深い陶酔感を味わう。 まるで麻薬でありますネ。 コーハクを観てオーギリを観てオートバイに乗る。 これが平成22年〜平成23年への筆者の年末年始であった。 家族はと言えば、心優しい一人娘だけがお小遣いを貰うべく孤独な父親を数秒だけ心を込めてハグしてくれたのが心に残る年の始めのハプニング。 今年は何だか少し違う年の始めであるような気がしたものである。 あ〜あ、今日は筆が冴えない。 校正でどれだけ頑張られるかですネ。 明けましておめでとうございます 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます ありがとうございました 濱田朋久 |