コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 「やめとけ」2010. 5.13

いかにも怪しい職業と思われていて、世間ではやたらに頼りにする人と反対に全くこれを信じず反発し、中には攻撃までしようとする人がある。

どちらが多いかというと、筆者の経験では日本人の80%から90%は占いを信じ頼る傾向があり、何らかの占術的な事柄を自らの処世・出処進退・言動行動の判断の材料にするようである。
多くの日本人にとても人気ある三国志の中の魏・呉・蜀の、蜀の劉備玄徳に仕えた軍師諸葛孔明も実は占い師であったらしく、日本の歴代の宰相や有名企業の顧問やコンサルタントに占い師を迎えている人が多いと聞く。

重大な決断、例えば多くの人々の生命と犠牲を払うかもしれない戦争での重大な作戦とか、大企業の重役や社長の抜擢とか、M&Aや規模の拡大や新規事業の立ち上げなどには少なからざる迷いがあるのは当然であろうし、最終的には独断になるので孤独に沈潜し、瞑想し、煩悶し、懊悩しその組織のトップが最終決断を下すのであるけれども、その結末が見事に当たって大勝利・大成功に至れば良いけれど、それが大惨敗・大失敗に終わったとすればその決断の責任は或る個人の執れるレベルではないのでこれは神頼み・占い頼みになる心境というものが何の違和感も無く得心できる。

筆者の携わる医療介護事業の企業群(群と言ってもたった4ヶ所であるが)も、その責任の重さに耐えかねて占い師の顧問に来ていただいているが、この方の占いの結果は恐ろしい程的中していくので筆者としてもここ10数年にわたって勉強をつづけ、或る程度の技術と知識を獲得したので、時々決断の前に自分で占ってみるが、件の占い師の顧問の方の結論と筆者のソレに殆んどズレがなく、いつも行動や選択重大な決断について重要な影響力を持っているのが現時点でのこの「占い」というものの個人的存在価値のあり様である。
占いについては少年時代の後年、つまり18歳くらいから母親が凝り始め、その母の3番目の弟が母の弟子となり、それを業とし収入を得、長男である筆者は絶えずこの母の薫陶を受けながら母が亡くなる平成16年までつづけられその補佐的存在であった叔父も死に、本格的に占いの顧問の方と筆者の二人三脚で占術した結果についての解釈や行動についてのディスカッションを口角泡を飛ばしながらレストランで、喫茶店で、車の中で、会議室で毎日繰り返している。

このようなやりとりで得た結論を述べると、自分の願望・欲望・感情で「これをしたいのだがいかがか?」という問題提起をした時の占いの卦は、だいたい凶と出ることが100%である。
つまり「願望は通達しない」「したいと思ったことはするな」と出るのだ。
この結果について瞬間的にはガッカリさせられるのであるが、冷静にその事柄について経時的・経済的・人間関係的にその配線を辿り遠望してみる。
明らかに「そのことはやめとけ」のような結論になるのには誠に不思議な思いをさせられたものである。

母親の占いの的中率もこれまた精度が高く、これまた「やめとけ」が多く占いの結果についての信頼度も高く、不承不承その「やめとけ」に従わざるを得ず何年も何ヶ月も待たされたあげく「やめとけ」で地団駄を踏んで母親に食ってかかったこともあるが、一度として母親の占い的判断のマチガッタことがないのと、母親が占いにハマる前の我が家の不幸ぶり、荒れ果てぶりを思うと、母親の占術とその知識により我が家の幸運幸福度の高まりを思うとどうしても占いというものの価値をないがしろに出来ないという経験的・心理的事情があるのである。

その上生活上の戒めというものが開運や種々の厄災や難事からの離脱には「人や世の中に対して善をなせ、悪をなすな」とか「不平不満や愚痴・泣き言・文句を言うな」とか「信心(信仰心)を持ちなさい」とか「先祖をまつり敬いなさい」とか「嘘と不幸は同時にやってくる」とかとにかく日常的な言動・行動についてのありがたい教えや戒めがいっぱい含まれていて、筆者としても納得せざるを得ず、多く先賢たちの偉大な書物にもそれを謳ってあるのであらためて謙虚に、素直に占い師や自らの占術の結果には即座に解釈し、反応し、行動するようにしている。
行動が遅れてしまっては占いの意味がない。
「するかしないか」考えてみれば人生はこの決断の連続であるので、いつもこの判断の基準を持っておくべきであると考えている。
今はJAL(日本航空)の再建に奮闘しておられる稲盛和夫さんも述べているように「人生は魂磨きである」との考え方もひとつの判断基準であり、易占との矛盾は全くない。

易学の解説書を読み込んでいくと結論的には善思善考、善行を促すものばかりで、その上に偉大な先賢の処世の知恵をさりげなく含包させているものなのである・・・すべて・・・。

ありがとうございました
濱田朋久



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