コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

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■ 帆柱丸2010. 3.22

ご存知のように夢の薬バイアグラというのがあって、今では説明不用の男性勃起障害(ED)治療剤の代名詞である。
昔のポラロイドカメラがインスタントカメラの代名詞としてあったと同様に、ED治療剤イコールバイアグラとなってしまった感がある。

これをつくっているファイザーという製薬会社は世界一の規模と売り上げを誇る。
医者の間では「レビトラ」とか言う後発品の方が多く使用されているようであるが、何しろ先発品の知名度には何かしら巨大なチカラがあるらしく、第3番目の後発品で3日間も自然勃起がつづく「シアリス」という新薬などもこと売り上げについてはまだまだバイアグラの敵ではないようだ。

表題の帆柱丸『実は正式には(危檣丸)』とは江戸時代に売られていたバイアグラのような効能を持つ秘薬であるらしい。
男根がピンと上向きに佇立した様子を「帆柱が立つ」と表現したところから命名されたようだ。

現代の帆柱丸は多くのED(勃起障害)者やed者(つまりそういうことが過去の能力になった人)を現役に引き戻し、世界中の男女を愛の喜びに導いて幸せをつくりだしている素晴らしいおクスリであるので、ファイザー社はそれだけでも神の恩寵にふさわしい立派な会社であるのだ。

クスリの力まで借りてなどソレをしたくないというお方もおられるが、所詮キレイゴトではなかろうか。
今時の男はロクに肉体労働もせず神経とアタマばかりで生きて、ロクデモナイ物をいっぱい食べているので思春期の若者のように自然に勃つ男など恐らくバカみたいに単純で素朴な人間でまっとうな現代人ではなく、未開の原野を走りまわって獲物を追ったり女を追いかけたりする野蛮人か、また逆に余程自分の肉体気を使うナヨナヨした女のような男であるので「うつ病」と同じく「ED」は決して恥ずかしい“病気”ではないのだろうか。

それにしてもバイアグラという青いクスリはいかにも他剤と異なる独特の菱形をしていて中国の大連の空港で見かけたバカでかいコピー品『何と「100mg」』もキチンとそれを模倣しているのがオモシロイ。
恐らくプラセボ効果(偽薬効果)もあるのであろう。
多くのEDは心理的なものであるので、このカタチも販売戦略として重要なのであろう
液体にしたり粉末にしたりという剤形変更で目先を変えたりしてはいないようだ。
医者がレビトラを使うのは多分実効力をプロパー(製薬会社の営業マン、今はMRと呼ぶらしい)さん達の洗脳か、それこそ実践力の問題かいずれにしてもこの市場は世界的にドンドン拡大する筈であるのでメーカーさんはホクホクであろう。
こういう買い難いクスリは自販機で売るのが一番であろうが、チョット目先がきく人間は病院でもらうよりネット通販とかが一番出ているのではないかと思える。

これらのED薬を自販機で売ってみようかと思うが、恐らく保健所かそのスジの人がすぐにやって来て強制撤去されてしまうにちがいない(バカ売れする筈だけどなぁ・・・)。

世の中で絶対になくならない産業が食品とこの性産業であるらしく、これらはキチンと関連していて食欲・性欲・睡眠欲など原始的な人間の欲求を満たしてくれるだけでなく、その根本にも枝葉にも健康というものがベースにあるので、この分野でも医療の位置づけというかその果たす役割は極めて大きいと思える。
まさにおクスリ様々である。

渡辺信一郎という人の書いた本で「江戸の性愛術」という名著にも女もほめる地黄丸などとあるので、井原西鶴の好色一代男に出てくる女好きの世の助も携行していたとされている。
今は病院に行っても漢方はだいたいどこでも扱うので薬局で買うより安価であるから、六味地黄丸とか八味地黄丸とかはニンニク系とかマカとかと同じく結構なキキメがあるらしい。

これらのおクスリは強性剤であるので、バイアグラより男を喜ばせる類のものである。
考えてみるとバイアグラという薬の本質は実は精神的なものであって、実物の女性と結び合い睦み合う為のもので、これらのED薬で「元気になった男性はオシャレになり仕事にもチカラが出てくるようで、男の諸活動において「女の愛」は欠かせないものらしく心優しき男達は女を喜ばせるべくせっせとこれを服みそれに励んでしまうもののようだ。

それが必要な年齢になってもED薬は飲まないぞと威張っている男性はきっと「女性を愛する」という男の恐らくは最大最良の原初的ヨロコビをモッタイナクも放擲した人間と見なして良いかも知れない。

ED薬とかバイブレーターとかは紳士のたしなみといえる時代が今そこにあるのではないだろうか。

まさか1人で楽しむ為にバイアグラを使う男性はいないであろうから、この現代の帆柱丸は男女の愛の行為の小道具であり、女性を主に肉体的に喜ばせ、男性の精神的な帆柱となりうる素敵な生活改善剤と考えられる。

ありがとうございました
濱田朋久


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