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■ 複雑系ビジネスモデル | 2010. 1. 9 |
仕組みの解り辛いビジネスや商売には気をつけたい。それがインチキである可能性が高いからだ。 先年からつづいている金融危機の発端となったリーマンブラザーズの投資企業群のイカサマ、ペテン、詐欺行為まがいのビジネスを一言でくくるなら、それは「複雑系ビジネス」となる。 「サブプライムローン」にくっつけた債券の孫受け無限システムというのは、以前に流行した無限連鎖講、即ちネズミ講と似通っていて、普通の人には理解できないようにさまざまの法律とか決め事を100ページ以上にも渡って書き連ねた、契約書みたいなものを、書いて成立する。 細かく見れば、チャンとした法的「商取引き」であるが、全体として見れば、世界的規模の壮大なインチキであったのだ。 そもそも筆者の感覚では経済学とか経済、特に金融経済というものは、初めからインチキなのではないかと思える。 物々交換から始まった人間の商売とか経済の発展は貨幣を生み、銀行を生み、利子を生んだ。貨幣までは理解できても、銀行とか利子とかが入って来ると、普通のアタマの人や一般大衆になると、その理屈はチンプンカンプンである。 経済学という学問の中にもう既にインチキや、まやかしがあるのではないだろうか。人に教科書や学問でもって説明しなければならないようなもの、理論とか理屈というものが、「複雑」であることがもう既にまやかしやペテンの証拠なのではないだろうか。 これらの複雑系のビジネスの仕組みというものは所謂アタマの良い人々が、アタマを使わない人々を騙して、お金を巻き上げる為のシステムなのではないだろうかと思える。 このように考えると、昔から言われている逆説的な定説が真実味を帯びてくる。 「アタマの良い人程騙されやすい」 これは、言い変えるならば、アタマの悪い人は、元から、この複雑で難解なビジネスが理解できないので手を出さず、結果的に騙されず、チョットアタマの良い人がそのウマイ話に見せかけた複雑系のビジネスに乗っかってしまう。 まっとうな商売というものはとてもシンプルなものであると思える。またそういうビジネスや商売は永続きしていく。何故ならその分かりやすさと普通性によって社会に受け入れられるから・・・。 少なくとも自分のアタマで理解できない商売やウマイ話に手を染めないことである。 特に複雑な手続きとかカラクリのそれには用心したいものだ。 ありがとうございました。 濱田朋久 |