コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

[戻る]
■ 「グサッ!ときた」時の対処法2009.12.29

表題のような質問を或る方から頂戴して早速筆を動かしている。
読者の質問にお答えするというのは2度目の試みであるけれどやっぱり何か楽しみである。

「グサッときた」という表現どおり何かが対象物に突き刺さったイメージを抱かれると思うが、そのような方向で書かせてもらうと、まず、
鋭い「矢」と柔かい「的」を思い描いていただきたい。
「グサッと来た」のは大概心であるから、その心を的と考えていただいても良い。

そもそも鋭い言葉の矢を射る人はどこにでも居て、それは、攻撃的な人、荒っぽい人、無神経な人、敵意のある人、憎しみの強い人、他罰的な人、それから正直な人というか子供の人、実際の子供と、人の痛いところを狙ってツいてくる矢には数限りがない・・・と考えられる。
そういう、さまざまな、矢の射ち手の「的」にイチイチグサッときていたら、それこそ「大変」である。

こういう場合にお伝えする、筆者のアイデアというのは概ね3つあって、
1つ目は、「的」を硬くすること
2つ目は、「的」そのものを無くすことをお勧めしている。

どんな「矢」が飛んで来ても「刺さらない」的になれば良いワケで、大理石か、鋼鉄のような的には矢は刺さらない。飛んで来た鋭い矢も、その最新型の戦車の鉄製の厚板のような的に当たっても、決っして突き刺さったりはしないであろう・・・と思える。

そのうち、射ち手も面白くなくなり、その「的」には矢を飛ばすのをやめてしまう筈である。
鉄製の的に矢をとばして面白い人がいるだろうか。
弓矢というものは的に刺さるから面白いのであって、刺さらない的つまり鋼鉄の的など的としての存在価値がないので、誰もそのような無駄射ちなどはしないものである。

即ち、「傷つきやすい心」こそ弓矢の放ち手の格好の的になるのである。ダイヤモンドのように硬度の高い心の持ち主には、誰も矢を射ない。
・・・という理屈であるが、これは考えてみるとチト寂しい。何故ならば、矢というものには心地よいものも少し混じっていて時々は「バカ〜ン」なんて可愛い女の子から肩でも叩かれるような、ソフトな矢ならばドンドン飛んで来て欲しい時もあるからである。

それに「硬質な心」というのは聞いただけで、あまり好きにはなれそうもない。またそのような人はたいてい人々には嫌われているのが普通である。
では2つ目の方であるが、これも結構簡単である。
「的」そのものがないという状態をつくれば良い。心のレベルで言うところの「グサッとくる」レベルというと、殆んど「エゴ」のレベルであるから、これを無くせば良い。つまり、空中の状態、無の状態、殆んど死んだ人の状態、霊の状態、天使、エンジェルの状態である。

矢はいくら万方から万本、雨あられのように降って来ても、「刺さる」という状態には決っしてならない。
これも何だか寂しいですネ。

じゃあどうすれば良いか。
3つ目のアイデアは「逃げる」こと。
これは一瞬、卑怯に思える方法であろうが、何のためらいも無く、堂々と積極的に逃げるというアイデアも面白い。それこそ矢のように逃げる。矢よりも早く逃げるそうすると、永遠に矢は的に刺さらない・・・というワケである。

いかがであろうか?

ところでマチガッテ刺さってしまったらどうするか。という問題であるが、実は無理に抜こうとするのは良くない。普通傷はますます大きくなり、出血多量で死んでしまうこともある。

突き刺さった矢を、その心の糧にする栄養にする、同質化するというものであるが、例えば筆者の例えでであれば「ヤブ医者〜」と鋭く言われたとして、「何を〜」と応じるのも反論するのも面白いが、それよりも「そうか、本当はヤブ医者かも知れない。」「頑張って、さらに勉強しよう」などと考えることである。
その鋭い矢(言葉)を真摯に受けとめて、的(心)の養分にすることである。

そういう手続きが面倒くさければ最初の心(的)を硬くする、的を無くす、矢から逃げるなど、何でも良いから、それぞれの矢の性質や自分の的(心)の状態に応じて変幻自在に柔軟に対応しておけば良い・・・と思います。
いかがでしょうか。

ご質問、ご提案ありがとうございました。

追記@ グサッときた時のおクスリなら軽い精神安定剤とか抗うつ剤とかを飲むと楽になります。いずれもベンゾジアゼピン系の精神安定剤で、依存性はありますが、大したことはありません。アルコールより良いでしょう。

追記A 男性と女性とでは、イヤなこと、グサッとくることの対処法が少し異なるようです。
男性は、「考えない」とか「運動する」とか、「飲みに行く」とかやや活動的なものが多い一方で、
女性の場合「おしゃべりをする」とか、「おいしい物を食べる」とか「音楽を聴く」とかやや静かなものが多いようである。何だか女性の場合肥満しそうですネ。所謂ストレス肥りは女性が多いのも頷けます。
筆者の場合は「オートバイ」といきたいところですが、この解消法は情緒不安定の時には使えません。危険だからです。やはり「スポーツ」特に「バスケ」が良いと考えています。何だかとてもスッキリします。
「グサッと来た時」の解消法を追記しました。

M田朋久


濱田.comへ戻る浜田醫院(浜田医院)コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせいよくある質問youtubeハッピー講座