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■ スキャンダル | 2009.12.25 |
いつものように、東京地検特捜部という名称の政治家とか有名人とかのスキャンダルを暴くのが大好きな、言わば官僚組織の一部署が、NHKのニュースがこらまた同じような段取りで、現総理大臣のスキャンダルをいかにも誇らしくテレビ画面に流れるのを観ると、この国は、本当に平和だなぁ〜のどかだなぁ〜と思える。 地球儀とか世界地図とかを脇に置いてこの一連の報道を眺めていると、日本という国家は、夢のように素晴らしい聖人君子でしか国政にたずさわっていけないものだと心底思える。がしかし、聖人君子という部類に属する人々は普通、何の力も無いことが多いので、元総理大臣の小泉純チャンのように右翼の大物とか、米国のヨーロッパの良からぬ連中の助けを借りて、マスコミを操つる技を持たないと、存在することは出来ない筈である。 一体どういう力が働いて、次々と民主党の親玉達の醜聞が公になるのではあろうか? 公設秘書か私設秘書かは知らないが、政治資金という曖昧模糊とした、お金の流れを調整している人々の不正疑惑については、政治家が責任を取るべきか否かについてまずNHKの得意とする「街の声」と「政権与党」と「野党自民党」の一部の人にインタビューしてそれを流していたけれども、そもそもそのインタビューされた人の言葉の「選択」はいかなる基準で行われるのであろうか? 観ていると上手に或る方向に誘導されていくのを感じる。 まずは整理してみよう。 @東京地検特捜部(官僚) ANHK(半官僚) B政府与党(官僚と共生か対峙) C野党(自民党であるから半官僚) D街の声(一般庶民) スキャンダルの中身はともかく、その登場人物をリストアップしてみたところ面白い事実が浮かび上がる。 @の特捜部もAのNHKも一般民衆からすると、いかにも公平無私な正義の味方のように思えるが、実は、いずれも官僚、公僕なのであるので、今や公平無私とは言い難い。いずれも結束が固く、その上これらの組織は厳しい縦割りの組織で自分達の省益や権益を守ろうとする本能をもっている。 こうして、血祭に上げられるのは、いつも大物政治家か油断している有名タレントか大中企業である。 これらの大物は普通、裏社会の人々とつながっていてナカナカ尻尾を出さないが、誰かしら、また何かしらの大きな力が働いて、 不正疑惑(お金)か、女性問題(セクハラや不倫など)かで打ち落とされる。一般人の大物には、これにクスリ(大麻、麻薬、覚醒剤、飲酒運転)が加わる。 身辺整理にいくら気をつけていてもスキャンダルの捏造とかは以外にカンタンでなのではないかと思える。 政治家の場合、その秘書を抱き込んで所謂「不正」をやらせれば良い。 また女性問題はもっと簡単で、その人物の身辺の女性にセクハラとか不倫とかの「事実」をデッチ上げさせれば良い。 クスリはもっと簡単で、そのターゲットになる人の、家とか仕事場のデスクとか洋服の中に「ソレ」を入れて、誰かに警察に密告させれば良い。 何だか空恐ろしい想像をしてしまうのは筆者だけであろうか? いずれにしても、この世の中にはもっと大事なことが山のようにあるのだ。そんな政治家のスキャンダルなどよりもっと景気をよくする報道かなんかして欲しい。 毎日毎日、不景気な話ばかりである。そういう意味では、鳩山総理6億円とかの多額の追徴税を払うと言っておられるので、景気の良い話ではある。 国家にとっては有難いことではある。 特捜部もNHKも何とか「国益」には寄与しているワケである。 ありがとうございました。 濱田朋久 |