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■ インフルエンザ騒動 | 2009.11.26 |
今回は全くの受け売りであるのでご了承いただきたい。 当地で先程まで行われた内科医会の講演会の内容をメモを忘れて来てしまったので記憶を頼りに大急ぎでこれを書いている。 新型インフルエンザという言葉の新型という表現はやめましょうということであるらしいが、そもそも新型と呼ぶ程新型ではなさそうである上に、弱毒性とか強毒性という観点からも普通の季節性のインフルエンザ、つまりただの「流行りカゼ」の域を殆ど出ていないのに、主に一部の@研究者AWHOBマスコミC政治家、これらをデマゴーグ(扇動者)「戦犯」とするというのもデッチアゲに近いものらしい。 「来る来る詐欺」という表現もされていた。 来るぞ来るぞと脅しておいて何らかの利益を得るという単純な詐欺ということであるらしい。 インフルエンザは「カゼ」の一種であるのだ。 それを堂々と政府は「インフルエンザはカゼではありません」というポスターまでつくって国民に恐れを抱かせ、ついでに「感染列島」なる映画まで放映されていたようで、またまた出てきた天下のNHKサマのドラマ仕立ての特集番組「インフルエンザの脅威」さらに増添厚労大臣の深夜の記者会見と行政の混乱と今回の政権交代の引き金にもなった可能性のある一連の騒動であるらしい。 米国の方でもこのような前例はあるらしく、フォード大統領が再選されずに無名のカーター氏が当選したのもインフルエンザがきっかけだそうである。 インフルエンザのワクチンを早々に接種し過ぎてギランバレー症候群という四肢麻痺が一過性に起こる副反応を多数起こしてしまって大問題になったらしく、それが言わば「政権交代」につながったというのだから何だかますます陰謀めいてくるから不気味である。 この日の演者は地元熊本大学の医学部出身の国立感染研究所のメンバーであらせられ、一連のこの騒動をつくった岡田某なる女センセーの「本当に怖いインフルエンザ」など4〜5冊の著書も今回の騒動の火付け役に一役買っており、専門家とか研究者とかマスコミとか政治家とか誰を信じたら良いのかワカランだろうと思える。 WHOという略称の世界保健機関という国際的団体も結構いい加減なものであるらしく、さまざまな煽動的情報を世界中に撒き散らしたようである。 要するに今は何もアテにならんから自分のアタマで冷静に良〜く考えてモノゴトを判断するべきで、この程度のつまりインフルエンザというものの本質を何も知らされずにいる一般国民は主にマスコミに踊らされて右往左往しているというのが現状であるようだ。 ノストラダムスの大予言みたいなものとあんまり変わらないものだったのだ。 やっぱり・・・。 いつものように筆者は決してテレビを見ないけれど、実感としていつも思うのはインフルエンザよりも普通のカゼの方が絶対に症状は重いし治りにくいというものがある。 今回の新型や旧来のモノも一回の点滴と抗生剤の点滴で治ってしまう例が多いようである。 第一次世界大戦の時のあの有名なスペインカゼでは4000万人が死んだらしいが、これは主に二次的に発生した細菌性肺炎による死者であったらしい。 これは現在も不変でインフルエンザによる死者の実相はというと、二次感染した細菌性肺炎であるのだ。 肺炎ならお年寄りや子供でなくても抗生物質が無い時代なら死にますわなぁ〜。 これは現代でも同じである。 余談であるが、筆者の経験でもカゼに抗生剤を使うというのは開業以来当院のカゼに対する基本コンセプトで、これは割合断乎として一貫しているのであるがカゼの治りが絶対違うのだ。 耐性菌の問題とかもあるにはあるが、カゼはウィルス感染であるから抗生剤は無効で百害あって一利なしというような時代に大学で教えをもらったのであるが、実際に臨床の現場の実感としては明らかに抗生物質の絶大な効果があるし、今思えば全く理にかなっているということになったと解釈している。 ついでに言えば、点滴による脱水症の治療、抗生剤の投与、解熱というものも基本的にあまり悪くない。 特に高齢者の場合、高熱には物凄く弱く脈拍数が増えていかにも苦しそうであるので急いで解熱して差し上げるとこれはもう絶対的に喜んでもらえるようだ。 このことはかつて病弱であった自分の経験からも言えることである。 抗生剤なし、解熱剤なし、点滴なし、注射なしというのは今流行の考え方としては全くもって理にかなっていると思うが、繰り返しになるがこと臨床の現場ではこれらは極めて良く効く上に患者さんもとても楽である。 A型かB型か型か新型インフルエンザであろうが普通のカゼであろうか治療の基本は全く同じであるのである。 ちなみに米国やヨーロッパの方がタミフル使うに及ばずということらしい。 モチロン日本国でも20歳未満の子供には使用できないが、これは異常行動という副作用が主に子供に出るらしく、大人には出ていないらしい。 いずれにしてもマスコミというのは怖いですネ。 そして今回もやはりA級戦犯はNHKと日経新聞であったようです。 これは私見ですけど・・・。 さらに余談であるが「A級戦犯」という言葉もいまだにマスコミも無造作に使用していると聞くが、真実はこの戦犯の名誉回復は日本を裁いた11カ国の了解を得て国会で満票で議決され法的には存在しないらしい。 けれどもこれらの一連の騒動の責任は、マスコミを中心として官僚も誰も取らない。 結果的に政治家は責任を取ったカタチになった。 モチロン経済の低迷も原因であるらしいが何かしら先のコラムでも書いたがNHKというテレビ局ますますあやしい組織に思えて心中不気味でならない。 何しろ国営放送であるのだ。 誰の味方か理解できないし、冷静でもない。 国民をそれとなくヒートアップさせるのは得意のクセにヌケヌケと平然としている。 だいたい日本人の受信料を取っておいて何と今回の騒動で二兆円も経済的ダメージを国民に与えてしまった責任はWHO、NHKもGHQ(?)誰もとらない。 追記 トリとかブタとかヒトとかインフルエンザの感染のやりとりは交互に起こっているらしいが、インフルエンザとて社会の役に立っているという説もある。 それは人間の癌細胞というのは高体温に弱いらしいが、カラダの弱ったヒトをインフルエンザやその他のカゼに罹患させて発熱させ、その肉体の持ち主に悪性の細胞の発生を阻害してくれているというものと、適当に人類を間引きするのもその成長発展には必要であるというものであるが、それも間引きという程には普通の季節性のインフルエンザでは死なない。 毎年その死者というのは日本では5000人から1万人らしい。 米国で15,000人くらいらしい。 殆どこの数字で大昔から推移していて、特に弱毒性のものしか大流行しないらしい。 また弱毒か強毒かの差異といういうのは、そのインフルエンザを何匹かに注射して1匹死ねば弱毒で5匹死ねば強毒というらしいが、あのスペインカゼでも弱毒であったらしい。 また普通のヒトはインフルエンザに対して抗体を持っており、つまり感染したことがあり強く発症しなかっただけのものなのであるらしい。 ありがとうございました 濱田朋久 |