コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ ZARD2009. 6. 7

徳永英明と同じように、筆者にとってZARDの坂井泉水の歌声は特別なものである。
せつなく悲しくセクシーという表現はいかがだろうか。徳永さんのように甘くはないけれど、何かをうったえかけるようなせつない声だ。恐らく多くの女性にはこのような声質はお好みではないと思うけれど、どこか性的な感興を呼び覚ます声である。そして付け加えるならば悲愴感という言葉で表現される研ぎ澄まされた高く透明な声である。

今日は待合室の雑誌ラックにあった滅多に開かない写真雑誌の巻頭の記事がなんと、昔からファンだったこの歌姫、坂井泉水の3回目の命日の記事だった。
ミステリアスなプライベートを持つこの若い歌姫の2年前の謎の死にまつわる記事とともに、想像以上のいかにも透明で、はかなげで美しい女性のプロフィールを見てナルホドと思った。声と歌と抱いていたイメージ・・・そして早すぎる突然の死が重なってますますそのやや謎めいた生涯と、その残した歌声に言い知れぬ哀切とモノ悲しい感情が湧き起こり心が揺れている。

その左側の横顔の写真には、若い女性らしい優しさと共に、一種の意固地さをも表している。彼女の病気(子宮頚癌)治療中の謎めいた急死に至る心の旅路への思いと、強烈な印象を与えるその清らかな横顔には痛ましい結末を予測させる何かを感じさせる。

ヒリヒリとした緊張感あふれる人生には中年とか享年40歳などの自己のイメージは、どうしてもゆるし難いものがあったのではないかと勝手に想像している。

それが自殺であれ、事故であれその人生全体に漂う現世を離れた透明感に、40歳の死は不思議に違和感がない。
熱烈なファンや親族や近しい人々には悪いが・・・。

少し大胆な表現であるが、尾崎豊という20代で早逝した歌手と同じようにその存在には、「突然の死」というものが、あらかじめ組み込まれているような気がする。

ごくごく個人的に見れば、ZARDというミュージシャンも筆者の人生にそっと忍び込み、或る彩りと悲しみを与え、またそれをを癒してもくれている。結構、出来の良い、美しい悲恋物語の映画のように・・・。
やっぱり「美人薄命」というのはホントなのかなぁ?

ありがとうございました。
濱田 朋久



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