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■ 気楽に生きるコツ | 2009. 3. 1 |
これは実に簡単である。 以下のことを日常生活で実行すれば良い。 1)物事を自分の思いどおりにしようとしないこと 2)あらゆることを起こるがままにまかせ、自分の仕事や役割を気楽にたんたんとこなすこと 3)誰かや何かを自分の望むように操作することをやめること 4)何も欲求しないこと 5)すべてに満足していること 6)リーダーとか先駆者とならず、従順な追従者になること 筆者の周辺の人々は、上記のような行動指針を持っている人間と見ていないように推量しているが、実のところ以上の6項目は常日頃ちょくちょく自分に言い聞かせていることである。 だから筆者の精神生活は概ね良好でどちらかというとお気楽である。 すべからく「お任せ」なのである。 というワケで以上の6項目について、ひとつひとつ検証してみたい。 1)について 自分の思いどおりにならないこと、たとえばデートの相手が遅刻して来たとか、はたまた現れなかったとかするとしよう。 「気楽に生きている」人は「まぁしようがないか」と肩をすくめてその場を立ち去るだけであるが、「気楽に生きてない人」はデートの相手に対して怒り、悲しみ、寂しがり、果ては相手を責め、なじり、詰問し、さらに相手に嫌われ、ますますデートなどに誘われず、誘っても承諾してくれず、、結果的にロクなことはないのに後者の「気楽に生きていない人」の結構多いのには驚かされる。 逆に気楽な人は、ひょっとしたら相手の安心感と信頼と何よりも自らの心の安寧を得ることができるので、事の次第も結果も誠によろしいように思える。 2)について 「あらゆることを起こるがままにまかせている」と、他人の事や他者の行動や思惑や態度が気にならない筈である。 何しろあるがままにまかせているワケであるから、そこに何の反発心や不満や、まして言訳を要求するなどとか理由を問い正したり、ケンカのもとになるような行動や言動もなく、また何よりも自らの大切な心を先述しように安静に保つことができる。 3)について 「他人を自分の思いどおりに動かそうとしない」こと・・・については、これはとても気楽な気分を味わえるが、何しろ他者の行動について自分の欲求とズレていたとしても、何の不服も不満も怒りも生じないワケであるから、人間関係の気楽なことこの上ない。 たとえば「これをコピーしといて」と頼ったとして、その人がしてくれなかったら、ただ他の人に頼めば良いし、それがダメなら自分でコピーを取れば良く、それもかなわないならコピーなどやめておくか、全く新しい気軽に頼める優しくて気のきく人を頼めば良いし、友人にすれば良い。 最終的には自分の問題であるから自分ですれば済むことである。 4)「何も欲求しないこと」 これは本当に気楽である。 あれが欲しい、これが欲しい、ああなりたい、こうなりたい、ああなって欲しい、こうなって欲しい等々、全くないとすれば日常生活など誠にお気楽で、逆にとても楽しく感じるのではないだろうか。 案外、欲求こそが人生を生きる原動力と思っておられる方が世間では多いように見受けるが、それらの人々の最終的な末路というものは案外に惨めそのものだったりする。 欲求することが、欲求する事柄や事物を得るとは限らない上に、欲求そのものがその欲求している人をして欲求不満という苦しみを味わせられるという結果を承服しなければならない。 5)「満足していること」 これは、語るに及ばず。 気楽に生きる人のあらゆる場面での基本的な心の態度である。 6)のリーダー云々については何となく違和感も感じられる人も多いと思うが、リーダーとしての適性のある人というのは意外にもそれを望まぬ人に多いものということは案外知られていない。 物事のパイオニアとか先駆者とか、トップランナーというものは意外にも悲惨な人生を送るものである。 飛行家のリンドバーグしかり、日本人大リーガーしかり、宇宙飛行士しかり・・・。 実は物事の先駆者という人々は物凄く苦労しているものであるし、その末路も意外にも華々しいものではなかったりするものだ。 周囲の評価に反して、やはり2番手、3番手の人々が大儲けをしたり、大成功をしたりしているのはよくあることだ。 今の自動車産業もそうだ。 自動車大生産の先駆者、フォード自動車の凋落は目を覆うばかりであるし、今や倒産の危機に瀕している。 物事というものはそういうものなのだ。 先駆者が発明し、創造したものを進化発展させ、それらを管理マネージメントした人が最終的には成功し、勝利し気楽に生きているのだ。 このように書いていて、気楽な方が人生も成功しやすいのですか?と問い詰められそうであるが「そのとおりである」ととりあえず確答しておきたい。 気楽であると、リラックスして熱くならず、冷静な判断や決断が下せる上に、緊張のあまり余計な心配や余計な失言や失態をやらかして、物事を大失敗に至らされる可能性があり、気楽でないという意味で或る意味では真の幸福者とは言えないような気がする。 ありがとうございました 濱田朋久 |