コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 教育と単純さと反復2009. 2.22

研修で東京のホテルに泊っている。
熊本−東京の宿泊つきのパッケージがとても安価であったので、泊ってみたところ結構な高級ホテルであった。
高級ホテルで最も有難いのがレターペーパーと封筒である。

経営者向けのセミナーに参加したが、このセミナー会社の社長の魅力と研修内容に惹かれてかれこれ20年近くかかわっているが、ナカナカの内容である。
その通りにやると結果が出るので、20年前のこの研修への参加は筆者の人生の一大イベント、大転換点、ターニングポイントとなった。
人生観というものがガラッと様相を一変させ、明らかに筆者を幸福にした。
周囲の見方は不明であるが、幸福というものの本質は実のところ自己満足そのものではないかと思える。
周囲や他者を幸福にする者が最高の幸福者であると、モノの本にはキチンと書いてあるが、結局実行してその幸福感を味わうのは本人であるのが実相ではないだろうか?

主に人材教育を主眼に置いたセミナーであったが、内容的には全く異論はない。
ビジネスとか経営における商品というものは、それがサービスであれモノであれ、金融商品のような多少アヤし気な商品であれ、おしなべて人が作り出すものである。
経営者も社員もお客も普通人である。
会社を健全に運営していくのに、人材教育というものが必須条件であるのは言うまでもないであろう。
さて、その人材教育であるが、これがまた恐ろしく根気と忍耐と時間とエネルギーを必要とするものに驚かされる。
そしてそれらを請け負うのが経営者個人かその近傍で働く幹部社員と呼ばれる人々にそれを強いる。

人に或る理屈や理論を伝えるのにはいくつかのコツがあるが、それは
@単純化と
A反復と
B継続で
あるように思える。
それらが、その「教育」を受けた人物(社員)に自然に習慣化され、実行される為にはいくつかの経営上、つまり会社という組織を運営して管理していく為には、その組織の長は@単純化A反復B継続という手段を用いて組織のメンバー全員にそれを明確に伝えて、理想としては少しく有機的に、まるで一個の生き物のように或る特定された目的、目標に向かって動かさなければならない。
恐ろしく退屈な作業であるが、一流のスポーツ選手などはこれらがカラダで理解されているので、割合スンナリと実行、行動に移されやすいが、所謂「自分の考え」に固執するアタマデッカチの人にはこれを伝えにくいことが時々ある。
今も体育会系の人間が組織にとって好もしいという傾向が見られるが、ここら辺にこの理屈があるのかも知れない。

「退屈な作業、基礎トレーニングが楽しいと思えなければ真のプロ、一流のプロにはなれない」と言い切っておられる日本でも有名なプロゴルファー養成の先生の言葉もあるが、経営という商売の世界でも充分に当てはめられる道理である。

いずれにしても人を育てるとか教えるとかの作業に必要な資質というのには、忍耐強さ、根気強さ、しつこさと同時にそれが「うまくいく」という楽天性が要るようである。
そういうワケで多少でも芸術とか文学とかの創造の世界とは異質の創造性を要するようであるが、それは物事の単純化を意味づけではないかと思える。
だからと言って、教育する者が単純なアタマであっては困るのであるが・・・。

ありがとうございました

濱田朋久



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