コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ 繰り返す力2008.10.10

すべてのスポーツの練習とか勉強とか記憶とかの為には、ほぼ絶対的に必要な能力がこの「繰り返す力」だ。
同じことを何度も日課としてつづけていくのは脳の健康にも良いらしい。

野球の大リーグの選手などを見ていると、一流の選手ほど決まりきった一連の動作をする傾向があって、テレビなどで見ていてとても興味深い。
イチローのバッターボックスでの仕草は有名だが、以前にボストン・レッドソックスにいた有名な内野手などバッターボックスに入るたび手袋をつけなおして左足を蹴り、バットを見つめ、素振りをし等、約10種類以上の動作をややコミカルに短時間に繰り返し、見ていて滑稽であったが、本人は見たところ大マジメでやっていた。
スポーツ選手の場合には、これらの一連の決まりきった動作といいのには脳科学的にも重要な意味があって、強烈なストレスに対峙するのに必要な「安全」とか「自信」とか「リラックス」とか得るのにとても大切な手順であるそうである。
脳に一定の「成功回路」をつくる為で、バスケットボールなどでもフリースローの時には必ずドリブルを何回とか決めてシュートの前につくことを教えられる。
筆者もこれを試してみて結構イケルと思ったものである。
他の上手なプレイヤーを見ていると、確かに決まりきった自分なりのプレー「しきたり」を持っているようなのでいくつかつくってみて試してみたいと思っている。

人間はすぐに憶えるがすぐ忘れる。

「巧みさ」というものには、必ずこの繰り返しが必要と思える。
「天才とは努力しつづける能力である」という言葉もある。
素晴らしい芸術とかスポーツとか技能とか学問での業績の裏底には殆んどすべてこの「繰り返す力」が潜んでいるのではないだろうか。

不器用な人ほどこの繰り返す能力は高くなる傾向があって、天才みたいな人に例えばいくつかの芸術家とかスポーツ選手には負けてしまうこともあるが、たとえば野球とかのヒットとかサッカーやバスケットなどのシュートとかは努力して勝ち得たものの方が最後には勝つと本場アメリカの名コーチも述べていた。

平凡な能力しか持たない殆んどの一般人には、ひとつの大いなる希望であるし、何がしかの勇気を与えてくれる。
まさに「努力に勝る天才なし」である。

ありがとうございました

たくま癒やしの杜クリニック
濱田朋久


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