コラム[ひとくち・ゆうゆう・えっせい]

コラム:ひとくち・ゆうゆう・えっせい

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■ バスケットボール理論2008. 8.28

このスポーツは一定の「時間内」にどれだけ多くの得点を相手のゴールに入れ、どれだけ相手に得点をさせないかというゲームである。
考えてみれば極めて単純なゲームである。
攻撃(オフェンス)は「交互」に行われる。
つまり得点した方は決まりとして防御にまわる。

ここまでのポイントをまとめると
・時間内(40分以内)
・交互にオフェンス、ディフェンスが交替する。

この2点のポイントをよく考えてみると、ほぼそのチームの力が互角と考えた場合(普通そうである。例えば中学生は大学生とゲームはしない。)、攻撃(オフェンス)できる時間は20分ずつである。

シュートの成功率は普通良くても50%であるけれども、バスケットボールには「24秒ルール」というのがあって100%シュート、例えば20秒で1本シュートを放ったとしたら、1試合で何得点得られるかとしたらそれは120点である。
当然シュートの成功率は、シュートの上手なチームで50%が良いところであるから、20秒で1本つまり24秒以内のギリギリ1本のシュートを打っているとせいぜい60点の得点しか得られない。
これが15秒に1本だと100%成功したとして160点であるから、50%のシュート成功率のチームであれば80点ということになる。
また10秒に1本でシュートを打ったとしたら100%成功で240点、現実には120点はとれるということである。

先日実際に10秒ほどで1本シュートを打っていた強豪チームがいたが、シュート成功率は40%程であったので、理論的には96点の得点である筈であったが、3ポイントシュートというのが4〜5本あったので最終的には100点を得点していた。
このあたりをまとめると、シュートの成功率が一定であるとして、それが50%仮定したら、
20秒に1本で60点
15秒に1本で80点
10秒に1本で120点
ということになる。

このことは防御側にも正確にあてはめることができる。
つまり「相手にシュートをさせない」という方針を立てるワケだけれども、相手のシュートタイミングをできるだけ遅くさせる。
即ちシュートまでの時間を引きのばすことができるか、つまりシュートに時間をかけさせること、最終的に24秒以内に1本もシュートを打たせないということを目標とすれば、相手の得点を小さく抑えることができるということである。
敵方が50%のシュート成功率の強いチームと仮定しても、シュートのタイミングとして10秒なら120点は入れられ、15秒なら80点入れられ、20秒なら60点で済むということである。

シュートの成功率というのは、そのチームによって殆んど決まってくるが、それは急にシュートは上手にならないし、30%の成功率のメンバーが40%や50%になることはあまりないということである。

強いチームというのはやはり単純に考えてみると、
@シュートの成功率の高いチームであり
Aディフェンスの強いところである
ディフェンスというのはモチロン上手下手はあるのであるが、これは概ね意欲・やる気・意識・スタミナにかかってくるので実のところ「一生懸命する」というのが一番である。
シュート成功率よりもチーム全体で意識づければ何とかなるものかも知れない。

最後に重要なバスケットボールの勝敗を分けるポイントを延べるとそれは、
Bリバウンドと
Cルーズボール
への対応である。
つまりボールがフリーになった時に、いかにボールを取りに行けるか、取ることができるかという問題は対戦相手との力が互角であった場合極めて大きい。
例えば、シュート成功率が50%であったとしてもリバウンドの成功率が100%であればシュート成功率はほぼ100%になるということであり、またルーズボールについては一気に味方が攻撃権を獲得することができる上に、ほんの数秒、2〜3秒で得点ができる速攻へと結びつきやすいという大きな利点もあり、再三述べてきたようにチーム力が互角である場合に勝敗を分ける大きな要素となり得るのがこの
Bリバウンドと
Cルーズボールの獲得率である。
野球選手の打率、勝率みたいなもので、個人のレベルでは、この率を上げるのは至難であるし、それなりの努力を要するがバスケットボールにも言えることである。
それは殆んど技術的にはシュート成功率が一番である。
一方、
Bリバウンド獲得率
Cルーズボール獲得率について
チームメンバー全員の意識づけ、動機づけを高めるだけでもかなりの効果を得られる。

一般に未熟なチームほどオフェンスに執着して、個人やチームのシュート成功率に一喜一憂をしてしまうが、これは愚かな傾向である。

また個人としてはできるだけクリーンな、かっこいいミドルシュート、3Pシュートもしくはドライブインシュートを嬉しがる傾向があるが、チーム全体としてはリバウンド後のフォローアップシュートやルーズボールからの簡単な速攻シュートも得点は得点であって全くそこに差別は無いのに「上手に見られたい」という欲求が誰にでもあるので、比較的地味なリバウンドシュートとか速攻シュート、アシストパスを軽んじる傾向にあるが、これはディフェンスについても言えるがチームの勝敗についてはクリーンなシュートより影響が大きいことが多い。
ただ3Pシュートやミドルシュートなどクリーンなシュートは相手への精神的ダメージがあるので味方としても相手の3Pシュートやミドルシュートに精神的にまどわされず、地味でスタミナや精神力のいるディフェンスに意識を向け、リバウンドやルーズボールに対しての動機づけを高めた方が勝敗には大きい効果をもたらすと考えられる。

まとめとkeyword
@シュート成功率
Aシュートまでの時間と10秒か15秒か20秒か
Bディフェンスの持つ意味
Cリバウンドとルーズボールの意味
@についてはほぼ余程努力しない限り不要であり、50%というのは良い数字である上にごく個人的なものである。
ABについてはオフェンス側としては短時間でシュートを打ったほうが有利で、ディフェンス側としては相手にはできるだけ長時間かけて打たせた方が良いと言える。
Cは勝敗を分ける大きな意味を持つが、シュートのように技術的な努力はいらない。
つまりチーム全体でそういう努力をすると決心するだけでかなりの高い効果を得られる。

ありがとうございました

たくま癒やしの杜クリニック
濱田朋久


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