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■ 親から逃げる(あやしい医者のあやしい占い) | 2008. 8.25 |
結構過激な表題であるが、最近は本屋などに行って新刊の自己啓発な書物に目を通してみると、殆んど筆者の謂わんとしていることは上手にシンプルに書き込んであるので、あまりオピニオンとしてはやや不穏当ながら確信を持っている理屈であるのでこれまで何回も似たようなコラムを書いて来たが敢えてここに記してみたい。 そもそも子育ての目標を「子供のしあわせ」であるとか「子供の自立」であるとかにしていない親がかなりいて驚きであるが、それこそ子育ての目標もそれぞれであるし、目標など持たないでただ生まれて来て仕方なく育てているという風なレベルとか、何かペットか縫いぐるみとかの愛玩物のように子供に自分の好みの服を着せたり、やたらに抱きしめ頬ずりしたりキスしたりなどして喜んでいる親とか、中にはいじめたり虐待したりして喜んで(?)いる親などもいたりしてこの親子関係なるものもまことに多様で多彩で時にはいささかキッカイである。 子供の自立を何となく促すタイプの親と、促進しないタイプの親があって、最も促進するのが九紫火星の親ではないかと思える。 できるだけ早い時期に子供の自立をさせようとして躍起になっている風があるが、意に反していつまでも面倒を見てしまうケースも時々見られる。 もともと愛情深く責任感が強く、感情や言動もやや激しいキライがあるので、子供の方も早々にそれを悟って家を出ようとするようだ。 ただし、二黒土星とか五黄土星とか八白土星の子供の場合ズルズルとひきずられるように親の方から離れないケースもあるが、これも相性が極めて良好の場合であるのでいたしかたないことである。 その次に子供の自立や成長を促進する傾向の強い親というと一白水星であろう。 これは夫婦関係でも内心はかなり嫉妬深い性質を持ちながらも淡白というかアッサリというか子供にかける愛情の湿度が高い割には子供の家庭からの旅立ちをいささかも障害させない星の人である。 これは自然にしていてそうであるようだ。 また意外にも六白金星もその支配的欲求の強さの割には子供への愛情深さの為か意識的にかは不明であるが、子供の自立を阻害することはないようだ。 三碧木星とか四緑木星の親はやや四緑木星の親が子供の自立や成長を妨げる傾向があるが、この思考回路は子供に見捨てられるのではないかという恐れとか取り残されたくないという思いとか、やや未熟なパーソナリティーの持ち主に多いようだ。 もともと四緑木星の人の心の中は「置き去り恐怖」みたいなものがある上に、純粋な嫉妬深さの為に子供を手離したくないという風に思える親がいる。 一方三碧木星の親は、逆にあっさりし過ぎていて親子関係に少しも迷いとか恋着とか執着がなく、これまた逆の意味で子供の自立や成長を促進はしない。 つまり子供への愛情のかけ方があまりにサッパリとしているので、子供の方も物足りなく思う一方で、やや頭ごなしみたいな傾向にあるアタマの固い親であると、子供を思いどおりに「使おう」として親子関係が目茶苦茶などということもあるようだ。 二黒土星、五黄土星、八白土星の親達は、大概子供の自立や成長を阻害する。 押し潰してしまうのだ。 これは本人達も殆んど自覚していないので尚更厄介である。 ただし、五黄土星の親については非常に逆説的ではあるが、その自己中心的欲求と思考の為に子供を支配し、服従させようとするエネルギーが強い為か、もしくは一見情の濃い一面とともにある多少冷淡に見える性質の為か、子供の星によっては早々と家を脱出させる傾向があり、結果として子育てに成功していることもあるようだ。 また、八白土星についても五黄土星と同様の傾向が見られる。 いずれも親の知性、器量の問題であるようだ。 最も子供として親ながら厄介な存在はというと、意外にも二黒土星である。 この星の親からは理由のいかんにかかわらず、その親から逃げ出しておいた方が安全であろう。 子供を型にはめようとして操作をする傾向があるという一面と、自分の幾分狭い世界観を子供に押し付ける性向があるので、自由や自立や成長をめざす子供にとっては息苦しく重苦しい存在となることがなる。 七赤金星も子供にはあまり関心がないことがある。 親自身(七赤金星)の方が子供じみていることがあるので決して軽蔑の対象にはならないが、全体として親っぽくない印象がある。 そういう理由から敢えて逃げる必要がないようだが、母親が七赤金星の場合、妙に世話を焼きたがり子供の成長を阻害することがあるようだ。 以下に逃げた方が良い親のランキングを付けてみたい。 1.二黒土星 2.五黄土星 3.四緑木星 4.八白土星 5.三碧木星 6.九紫火星 7.七赤金星 8.六白金星 9.一白水星 こうしてみると、土星の親はその性のとおりやや重苦しい傾向が強いようだ。 追記 土星の親はあまり真面目すぎず柔軟に、やや自己中心的な方が良果を得るような気がする。 「頭ごなし」という言葉があるが、幼児期はともかく思春期以降はできるだけ対等であることの方が望まれるように思える。 アドラー心理学などでは、子供が言葉を発し始めたら対等に接する方が良いと謳ってあるが、これについて少しく親の「頭ごなし」というのも子供の成長にとって必ずしも悪果をもたらすとは限らない。 親の指図や頭ごなしの多かった子供がこのアドラー心理学に凝るようだが、それも自由というものを渇望するやや冷淡な人にこの心理学を信奉する人が多いようだ。 五黄土星の人々にこの心理学の信奉者が多い。 ありがとうございました たくま癒やしの杜クリニック 濱田朋久 |