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■ 恋について | 2004.12.17 |
師走です。 今年も残すところ2週間あまり。何となくコラム更新も追い込んでいます。 要望あり「恋について」。「冬のソナタ」をタネに一文を。 冬になりました。このドラマも最後は夏でしたね。 今年は「冬のソナタ」が大ブレーク。私も人並みにハマリました。 色々と、意見もあるでしょうが、多くの人が共感したのは事実のようです。 甘くせつない恋心。 会いたいのに会えない。嫉妬。涙。駆け引き。出逢い。別れ。家庭。親子。さまざまな要素があるものの、やはり根本は、人間の持つ「愛欲」だ。 ロマンチックな音楽と、美しい男女が織り成す、愛の葛藤劇。愛欲を絡めた、生々しい人間模様に、視聴者はうっとりと見惚れる。 人間は愛し愛されるとき、本当に深い喜びを、体験する。また心からやすらぐ。 「冬のソナタ」は殆どプラトニックに経過するが、それがさらに深い情感を盛り上げる。 性的なエネルギーには、意外に大きな個人差があり、強い不快感を抱く人から、逆にのぼのびとした愉快さを味わう人までいて、極めて多様に見える。したがって、広く一般大衆や家族向けには、どうしても「性的」部分は、そぎ落とさなければならないし、また芸術としても少々禁欲的であった方が、より情感を伝えられそうだ。 「冬のソナタ」のヒットの秘密には、そんなところもあったのではないか? 1:人間は美しい音楽や人が好き 2:性的なエネルギーや趣味嗜好には多様さと落差があり上手に見せな いでおくこと。つまりプラトニック。 3:常に「愛」を中心にすえる。やさしさや思い遣りを目イッパイ。 テレビや小説、映画など芸能文化に身をおく人々にとっては、取るにたらないことでも、我々い一般大衆には、ありきたりで陳腐な「愛の物語」大好きなのだ。第一殆どの人は芸実家ではない。愛とか欲の点では人間は太古の大昔からあまり変わっていないように見える。 みんな色恋が大好き。ただし個人差は意外に大きい。だから相性の問題が生じる。余談ですが、人も羨む美貌で性的エネルギーの高い人も案外苦しいのではないか?と踏んでいる。「合う」人が意外に少ない。美貌で弱い人、たとえば「マリリン・モンロー」なども気の毒だ。「強い人」に一時的にに翻弄されて自らは楽しめず、あっさりと飽きられてしまう。 「有名人の私生活」という本を以前読んだときにはその性的な乱脈さ奔放さ、逸脱には驚かされたし、多少羨ましくもあったが、普通の人々には「毒」かもしれない。多くの顰蹙も買うであろう。実際そういった人々は、周囲の人々の目には、羨望と共にどこかしら非難めいたものを帯びる。 恋心も深い喜びと共に苦しみもある。その苦しみに耐える勇気と忍耐がなければ命がけの恋などできない。命がけでないとまた「恋」も恋と呼べるほど喜びもないのではない? 「人を愛することがこんなに苦しいなんて〜」冬のソナタの主題曲の歌詞でした。チョンチョン。オソマツ 濱田朋久 拝 ありがとうございました。 |